2011年 平成23年 6月14日(火)
朝日新聞 朝刊 国際
伊も脱原発 福島の影
国民投票 政権には大打撃
【一部抜粋】
投票日前のローマ市内は、「ベルルスコーニは放射能を帯びている」「今こそ政権にノーを」といった「反ベルルスコーニ」のスローガンであふれた。「フクシマ、チェルノブイリ、スリーマイル──安全な核はウソだ!」という横断幕を掲げた環境団体幹部のルカ・スタッシさん(40)は、「国営テレビRAIは投票日もまとにも報道しなかった。これがイタリアの現実だ」と話した。
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Chernobyl,Three Mile,Fukushima,──
チェルノブイリはキエフ州にある一都市であり、スリーマイルはペンシルバニア州にある大河(サスケハナ川)の中洲です。
福島第一原発はというと、福島県双葉郡大熊町大字夫沢字北原22に位置しています。
ですから本来であれば「北原原発」とか「大熊原発」と呼ばれるべき施設だったとも言えるわけです。
しかし不幸にも「福島原発」として世界にその名は知れ渡ってしまいました。
「フクシマ」という単語は間違いなく、世界中の子供たちが手にする歴史や科学・物理の教科書に載るでしょう。
チェルノブイリ、スリーマイルアイランド、と並んで。
チェルノブイリ産の生産物について差別はあるかもしれませんが、キエフ州産の生産物にそれはありません。
スリーマイルとペンシルバニア州の間にも、同じ関係が成立しています。
しかし残念ながら、「FUKUSHIMA」と「福島県」は同一視されています。
TPPだとかグローバル化がどうなろうが、「FUKUSHIMA」とあるだけで世界の購買者・消費者は意識するでしょう。それも100年単位の期間──。
所在地名ではなく、所在都道府県名が名称となっている原発は、ここ福島と島根(中国電力)の2カ所だけです。
老婆心ながら、島根原発(島根県松江市鹿島町(旧八束郡鹿島町)片句)についてはその名称を、松江、鹿島、八束、片句のいずれかに変更されることを進言したいです。
【参照】
世界のFUKUSHIMAにしないために
いつだって日本政府はあてにならなかった。それはこれからも変わらない
FUKUSHIMAが“運動”の象徴になったら復活はない。“運動”を守るため“悲劇”は保存されるから
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