NHK朝の連続小説『梅ちゃん先生』が最終回を終えた。
全回見たとは言えないが、それでもほとんどの回は見たはずだ。
わたしがこの朝ドラを見続けたのは、あまり人が死ななかったからだ。
現実の世界で毎日たくさんの人が死んでいるのに、何も朝ドラでまで人が死ぬシーンを見る必要はないとわたしは思う。
命あるものはいつか必ず死ぬのだから、死を描かないドラマにはリアリティがない、ということもあるかもしれない。
でもそういうのであれば、そこに描かれる死もリアルでなければならないのではないだろうか。
まるで眠っているかのような死体に、ドラマチックな音楽をかぶせるようなものは、命あるものの死ではないとわたしは思う。
いや、そのへんはテレビだから、というのであれば、最初からリアリティなど持ち出さなければいいだけの話だ。
というわけで、死よりも生を描いた『梅ちゃん先生』を、わたしは楽しく見ることができたのであります。
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