2012年1月24日火曜日

日本政府にとっての日本国債とは

日本国債について正しく理解してもらう、つまり「国の借金」への誤解を解く説明として、わたしは「日本国政府にとっての日本国債」ってのがどんなもんなのかってあたりから説明してみた。

相手は感覚的に、家計や商店の商売に置き換えて考るようなので、それにのっとって試みてみた。

「 八百屋さんが、一年後にこれで1万1千円分の買い物ができる商品券を今1万円で売ります、みたいな感じかな。
  八百屋さんが日本政府で、客が国民や銀行あたり。
  客には、自分の家で使う野菜を買う人もいるし、食べ物屋さんの仕入れの場合もある。
  この食べ物屋さんが、いってみれば銀行とか保険屋さんとかだね 」

日本は自前の広大な畑を持ってるから、いくらでも野菜を売ることができる。
これはつまり、日本円を作ることができるっていうことのイメージ。無限の畑。

ギリシャが大変なことになってるのは、自分の畑を持っていなかったからなんだよね。
ギリシャ通貨ってのはなくて、全部ユーロでしょ。
つまり、自分の畑じゃない。ユーロさん、EUさんの畑から仕入れてたんだけど、それを仕入れることができなくなっちゃった。
なんで仕入れられなくなったかというと、ギリシャ屋さんの商品券を誰も買ってくれなくなったから。
なんで買ってくれなくなったかというと、ギリシャ屋さんが野菜を仕入れられなくなりそうだっていう噂が広まったから。遊びすぎちゃったんだよね。
さらにまずいのは、あらためて帳簿を調べてみたら、噂が事実だったことがばれちゃった←これが去年。


でも日本政府の場合は、言ったように無限の畑を持っているので、ほとんどただでいくらでも野菜を仕入れることができる。
だから日本屋の商品券であるところの、日本国債を誰も買わなくなることなんてないんだよ。


私はこれで納得してもらえる。誤解は解ける、と思った。
だがこの説得は、失敗に終わったのである。

0 件のコメント:

コメントを投稿