2011年7月20日水曜日

ロンドン五輪最終予選展望 ─サッカー女子─

女子サッカー アジア最終予選/ロンドンオリンピック予選 マッチスケジュール


女子サッカー日本代表  なでしこジャパン
アジア最終予選/ロンドンオリンピック予選のマッチスケジュールが下記の通り決定しましたのでお知らせいたします。

女子サッカー アジア最終予選/ロンドンオリンピック予選(開催地:中国/山東省済南)
試合日
キックオフ 対戦 会場

9月1日(木)
15:30 日本 対 タイ 山東スポーツセンター
15:30 朝鮮民主主義人民共和国 対 オーストラリア 済南オリンピックスポーツセンター
19:00 中国 対 韓国 済南オリンピックスポーツセンター

9月3日(土)
15:30 オーストラリア 対 タイ 済南オリンピックスポーツセンター
19:00 韓国 対 日本 済南オリンピックスポーツセンター
19:00 中国 対 朝鮮民主主義人民共和国 山東スポーツセンター

9月5日(月)
15:30 韓国 対 朝鮮民主主義人民共和国 済南オリンピックスポーツセンター
15:30 日本 対 オーストラリア 山東スポーツセンター
19:00 タイ 対 中国 山東スポーツセンター

9月8日(木)
15:30 タイ 対 韓国 済南オリンピックスポーツセンター
15:30 朝鮮民主主義人民共和国 対 日本 山東スポーツセンター
19:00 オーストラリア 対 中国 済南オリンピックスポーツセンター

9月11日(日)
15:30 タイ 対 朝鮮民主主義人民共和国 済南オリンピックスポーツセンター
15:30 韓国 対 オーストラリア 山東スポーツセンター
19:00 日本 対 中国 済南オリンピックスポーツセンター

※キックオフ時間は現地時間です。
※山東スポーツセンター=山東省体育中心、済南オリンピックスポーツセンター=済南奥林匹克体育中心
※本大会には上位2か国が出場します。
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日本以外のアジア各国の女子サッカー代表がどんなチームなのかまったくわからないのですが、間違いなく中国が最もやりやすいようにスケジュールを組んでいるであろう事から類推しますと、

中国側の腹算用はこんな感じなんじゃないかなあって推察できます。

・中国チームの試合時間は全てナイター、それ以外の試合は実質デーゲームのみにしてスタミナを奪おう(土曜の日韓戦がナイターになったのは、南コリテレビ局側からの“強い”要請でしょう)。
・中国の対戦相手たちには、その前に必ず強国と戦わせて、体力消耗、負傷、警告退場を期待しよう。
・力の劣るタイ戦は、折り返しの第3戦目に持ってきて、そこで主力を休ませよう。
・さらに中国戦にいたる前のタイには、中一日で日本、オーストラリアとデーゲームで連戦させて気力体力を奪い、負傷や警告でベストメンバーを組めなくなるだろうところで大量得点を狙おう(この予選方式では総得点や得失点が重要なカギとなるから)。
・逆に最終戦の日本と第4戦目となるオーストラリアには、タイ戦を初戦と第2戦に持ってくることで、中国戦の前に主力を休ませないようにしよう。
・もし五輪出場権を逃したとしても、最悪最終戦で日本に勝利すれば、国民の不満が爆発することはないだろう。


仮に中国の思惑通りに事が運んだとして、キップの1枚目は中国のものとなったとします。
事実、その確率はかなり高いでしょう。
では残る一枚を手に取るのはどこの国になるでしょうか。

最終節を前に、日本、オージー、南コリ、北コリの勝ち点、得失点、総得点が並んだと仮定しましょう。
となるとタイが相手で大量得点を期待できる北コリが最も有利な立場となるでしょう。
そしてもう一国、ライバルたちの状況を見た上で試合にのぞめる我が日本も、(相手が中国とはいえ)かなり有利です。
大差がつくとは考えにくい、南コリ×オージー戦の両国は非常に厳しい状況ですけど、もし両国が互いに守備を捨てていわゆる“バカ試合”、つまり5対6みたいにばかすか得点の入る試合となった場合のみ、総得点で勝者が出場権を得る可能性が出て来ます。まあ確率は低いですけど。

私は日本が出場権を得るためのポイントとして、

・初戦のタイ戦で3点差以上をつけての無失点で勝利できるか。
・2戦目の南コリ戦を、負傷者退場者を出さずに引き分け以上で乗り切れるか。

の2点に注目します。

万が一、3戦目を終えて日本が1勝1敗1分けの勝ち点4に留まっていても、チャンスはまだまだ残っています。
こうなったときには、初戦でタイ戦を終えていたことが逆に追い風となって日本の逆転出場を後押ししてくれるからです。
W杯決勝でも明らかだったように、日本チームは追われるよりも追うような状況の方が力を発揮できるメンタリティを持っています。
ですから第4戦、第5戦(最終戦)で、直接のライバルであろう、北コリや中国と対戦できることは、「日本逆転で五輪出場権獲得!」となるための舞台設定としては絶妙だと私は確信しています。
(会場が中国なんですから、最終戦は南コリよりも中国の方が盛り上がります。ましてその試合で勝って出場権獲得なんてことになったら、プライムタイム視聴率トップ間違いなしです)

私はキーウーマンに、新婚永里選手を上げます。
彼女が前線でどれだけふんばれるか、確実にそれが分かれ目になります。
特に第3戦のオージー戦では、イングランド、ドイツ、アメリカよりもしょぼいであろうオージーのDF陣をケチョンケチョンにしてくれるはずです。ニュージーランド戦の時のように。

ピッチ状態がドイツよりかなり悪い済南市@山東省でのゲーム(それも昼間)で、日本のパスワークやドリブルは乱れるだろうことが予想されるからこその永里選手なんだと私は大いに期待しています。

しっかし……、ここまで露骨だとかえってサッパリするわって言いたくなるくらいのマッチメイクですね。
さすが!
まさに中国人民ここにありって感じですね。


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