最後だとわかっていたなら
作/ノーマ・コーネット・マレック
訳/佐川 睦
サンクチュアリ出版
あなたが眠りにつくのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは もっとちゃんとカバーをかけて
神様にその魂を守ってくださるように
祈っただろう
あなたがドアを出て行くのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは あなたを抱きしめて キスをして
そしてまたもう一度呼び寄せて
抱きしめただろう
あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが
最後だとわかっていたら
わたしは その一部始終をビデオにとって
毎日繰り返し見ただろう
あなたは言わなくても
わかってくれていたかもしれないけれど
最後だとわかっていたら
一言だけでもいい…「あなたを愛してる」と
わたしは 伝えただろう
たしかにいつも明日はやってくる
でももしそれがわたしの勘違いで
今日で全てが終わるのだとしたら、
わたしは 今日
どんなにあなたを愛しているか 伝えたい
そして わたしたちは 忘れないようにしたい
若い人にも 年老いた人にも
明日は誰にも約束されていないのだということを
愛する人を抱きしめられるのは
今日が最後になるかもしれないことを
明日が来るのを待っているなら
今日でもいいはず
もし明日が来ないとしたら
あなたは今日を後悔するだろうから
微笑みや 抱擁や キスをするための
ほんのちょっとの時間を
どうして惜しんだのかと
忙しさを理由に
その人の最後の願いとなってしまったことを
どうして してあげられなかったのかと
だから 今日
あなたの大切な人たちを
しっかりと抱きしめよう
そして その人を愛していること
いつでも
いつまでも大切な存在だということを
そっと伝えよう
「ごめんね」や「許してね」や
「ありがとう」や「気にしないで」を
伝える時を持とう
そうすれば もし明日が来ないとしても
あなたは今日を後悔しないだろうから
Fin
2012年1月18日水曜日
2011年2月8日火曜日
2010年11月24日水曜日
黄色のキリスト ─ポール・ゴーギャン─
「黄色のキリスト(Le Christ jaune)」
ポール・ゴーギャン作 1889年
92.1 x 73.4 cm 油彩・画布
オルブライト=ノックス・アート・ギャラリー バッファロー
92.1 x 73.4 cm 油彩・画布
オルブライト=ノックス・アート・ギャラリー バッファロー
1848年6月7日が誕生日で、1903年5月8日が命日のゴーギャンが、41歳の時に描いた作品。当時ゴーギャンは、南仏アルルでゴッホと共同生活中だったとされる(ゴッホの耳が切り落とされた頃)。
この絵の美術的評価や現在価格は考えないにしても、キリストの顔と手はこれでいいのか? ってとこあたりを考えていると、ゴーギャンは勇気のある奴だなあと思えてくる。
右の真ん中あたりで小舟に乗り込もうとしてる(たぶん)おっちゃんとか、画面のあちこちにある赤い木とか、そういうのもみんな含めてこの絵はこれでいいのだと判断したゴーギャンは、実に勇気がある。
他にも大勢の画家が、こういう木やキリストを描いていたというのなら、別に勇気はいらないけど、印象派全盛の当時にこんなのを描いてたのはゴーギャンだけだったんだから、ホント、勇気あるよなあ。
蛮勇だけが勇気じゃないってことを思い知らされる絵だと、私には思える一枚です。
※蛮勇 ばんゆう 結果を恐れずに実行すること。向こう見ずな行為。無茶な行動。
fin
2010年5月21日金曜日
セザンヌとサッカー
私はセザンヌを敬愛している。よって、来週放送される下記の番組を心待ちにしている。
BShi 5月25日(火)午後8:00~9:30
プレミアム8<文化・芸術>
シリーズ巨匠たちの肖像「革命を起こした隠者・セザンヌ」近代絵画に革命を起こした画家、セザンヌ。
『隠者のように故郷にこもって絵の技法の開発に明け暮れた。セザンヌの人生を描くとともに、セザンヌの画期的な技法の秘密を探る。ピカソから“われらみんなの父”と敬愛された画家、セザンヌ。生前は世間から認められず、南仏の故郷に隠者のように引きこもり、新たな絵の技法の開発に明け暮れた。西洋絵画に革命をもたらし、遠近法を破壊し、多視点を導入し、塗り残しや余白が多いことを特徴とする絵を描いた。番組では、求道者であり偏屈者でもあったセザンヌの人間性を描くとともに、画期的な技法の秘密を探る。』
----------以上、番組紹介より---------
セザンヌの名言はたくさんあるが、その中でもよく知られているのはこのふたつだろう。
「自然を円筒形と球形と円錐形によって扱いなさい。自然は平面よりも深さにおいて存在します。そのため、赤と黄で示される光の震動の中に空気を感じさせる青系統を入れる必要性があるのです」
「ルーヴルは参照すべき良書のような場所ですが、それも単なる仲立ちに留めるべきです。本当に取り組まなければならない驚くべき研究とは、変化に富んだ自然の光景なのです」
私がセザンヌに惹かれるのは、『当たり前に見えるものでも、それは当たり前ではない』『やり尽くしたと言えるほど、人間はまだ何もしていない』と考えていたのではないかなあ、と絵から読み取れるからだ。もちろんこれは、私がそう思っているだけで、美術研究の専門家からすれば「はあ? 何言っちゃってんの、おたく」という話かもしれない。だが私にはそう見えるのだから仕方がない。
見慣れたと思い込んでいる自然を、バラバラに解体してみる。
平面に見えているものにも、必ず奥行きがある。
目に見えている色だけが、そこに存在しているわけではない。
そして、誰かが作ったものではなく、そのものそれ自身を研究しなさい。
こういうことをセザンヌは言いたかったのだ、と私は思っている。
あらゆるものにもこれら当てはめて捉えようと、私は常に意識している。
当然サッカーにも、私は同じように接している。
セザンヌはリンゴを描いて革命を起こした。
サッカーでも、それができないわけがない。
BShi 5月25日(火)午後8:00~9:30
プレミアム8<文化・芸術>
シリーズ巨匠たちの肖像「革命を起こした隠者・セザンヌ」近代絵画に革命を起こした画家、セザンヌ。
『隠者のように故郷にこもって絵の技法の開発に明け暮れた。セザンヌの人生を描くとともに、セザンヌの画期的な技法の秘密を探る。ピカソから“われらみんなの父”と敬愛された画家、セザンヌ。生前は世間から認められず、南仏の故郷に隠者のように引きこもり、新たな絵の技法の開発に明け暮れた。西洋絵画に革命をもたらし、遠近法を破壊し、多視点を導入し、塗り残しや余白が多いことを特徴とする絵を描いた。番組では、求道者であり偏屈者でもあったセザンヌの人間性を描くとともに、画期的な技法の秘密を探る。』
----------以上、番組紹介より---------
セザンヌの名言はたくさんあるが、その中でもよく知られているのはこのふたつだろう。
「自然を円筒形と球形と円錐形によって扱いなさい。自然は平面よりも深さにおいて存在します。そのため、赤と黄で示される光の震動の中に空気を感じさせる青系統を入れる必要性があるのです」
「ルーヴルは参照すべき良書のような場所ですが、それも単なる仲立ちに留めるべきです。本当に取り組まなければならない驚くべき研究とは、変化に富んだ自然の光景なのです」
私がセザンヌに惹かれるのは、『当たり前に見えるものでも、それは当たり前ではない』『やり尽くしたと言えるほど、人間はまだ何もしていない』と考えていたのではないかなあ、と絵から読み取れるからだ。もちろんこれは、私がそう思っているだけで、美術研究の専門家からすれば「はあ? 何言っちゃってんの、おたく」という話かもしれない。だが私にはそう見えるのだから仕方がない。
見慣れたと思い込んでいる自然を、バラバラに解体してみる。
平面に見えているものにも、必ず奥行きがある。
目に見えている色だけが、そこに存在しているわけではない。
そして、誰かが作ったものではなく、そのものそれ自身を研究しなさい。
こういうことをセザンヌは言いたかったのだ、と私は思っている。
あらゆるものにもこれら当てはめて捉えようと、私は常に意識している。
当然サッカーにも、私は同じように接している。
セザンヌはリンゴを描いて革命を起こした。
サッカーでも、それができないわけがない。
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