埼玉県大会結果 第1日 の
主に北足立北部地区代表2チーム の雑感
当日は鴻巣、ユベントス、両チームともにたくさんの応援が駆けつけてくれて、非常によかった!
ユベントスのちびっこたちのチャントもよかった!
もっとも、他チームの応援はもっとすごかったので、次はあれに負けないようにして欲しい。
江南南と新座片山の応援のすごさには、本当に驚いた。
試合と試合の間の時間だけじゃあ、応援団の移動が間に合わないくらいの大応援団。
それもおそろいのシャツ。
でも──江南南の応援団が着ていたシャツの、悪役っぽい「南」のデザイン──あれはどうなんだろう?
格好は悪くないけど、悪役ってのは最終的には負けるものだし……それに南の一文字だけだと麻雀パイみたいに見えるし。
(私としては「江南南」の三文字をデザインした、正義の味方っぽいデザインにぜひ再考を、という感想を持ちました)
児玉の応援もよかった。試合中ずっと声も出ていたし、そろいの色あせたような青の(失礼)シャツも似合っていた。
ただ会場の隣のピッチでやっていた、大学生くらいのチームのサッカーの応援太鼓がうるさかったのには閉口した。
「ドドンドドンドン、か、わ、ぐっち、ドドンドドンドン、か、わ、ぐっち」
お前ら何時間試合してんだ? 長げえよ。それに念仏みてえにワンパターンの繰り返しって、頭悪そうだからやめた方がいいぞ。あれじゃあ選手も力でねえだろ。延々と「ドドンパドンドン」じゃあ。
鴻巣もユベントスも、一回戦は勝ち上がった、それも2-0と3-0でというのは非常によかった。
まあユベントスの方は延長での結果だけど、でもそれでも、よかったことはよかった。
しかし内容はどちらも、くそつまんなかった。
それはもう、ネギばっかりの吉野家牛丼以下、あれを楽しめる才能を持った人なら松本人志の映画でも大爆笑できるくらいの奇特な御仁だ。
腹に据えかねているユベントスについては後にして、まず鴻巣から。
新座片山に対して、やることが中途半端。
引くなら引くで、もっと明確に指示しないと、向こうの思う壺。
ああいう中途半端に引いてくる相手なんて、新座片山にしてみれば、ああこのタイプね、っていうくらいのお茶の子さいさいだろう。
どうせ押し込まれることがわかっているんだから、だったら覚悟を決めて、チャンピオンズリーグでのインテルみたいに全員引き籠もるくらいの割り切りを見せて欲しかった。
きちんと点を取って新座片山に勝とう、なんて「欲」をなまじっか持ったことが、ああいう「あ~あ~うわ~」という声しか応援席から聞こえてこないような試合を生んでしまったのだ。
18番から左の11番への一発が通用するのは東部地区代表クラスまで。あれが新座片山などの南部地区代表に通用するわけないじゃないっすか監督! わかってたはずじゃないっすか監督!
むしろ能力の高いあの11番と18番を下げて、ダブルボランチどころかトリプルボランチ、カドラブル(4人)ボランチにして迎え撃っていれば、PK戦に持ち込めていた可能性大ですよ。
新座片山よりいいチームっていうのは県内にもけっこうあるんです。でも新座片山に公式戦で勝ったことのあるチームというのが少ないんです。
その箔を付けられたチャンスだったんですけどねえ、変な欲を持ってしまったがために…。まあ、よくあることではありますが。
他のチームもみんな同じ落とし穴に落ちて、新座片山に負けていくんですよね。
給水中断あけ直後と後半開始直後に失点、ありがちですよね、中途半端な守りをしてるチームには。なんでだかわかりますか? 再開直後は守備陣が間延びしてるからですよ。試合が進めばみんなじりじり下げられて、結果固い守備陣形が構成されるんですけど、中途半端なチームは、試合開始後の数分は、フォワード、ミッドフィールダー、がご丁寧にいつもの自分のポジションに戻ってしまっているので、守備が手薄になるんです。そこを付いてくるんですよ、わかっているチームは。実際、その通りやられましたよね。ぜひこの失敗を生かしてください。守備に特化した少年サッカーチームがあってもいいと思うんですよね。そしてそう割り切って、そのための練習を積むことが出来れば、必ず結果はついてきます。いまのままだと、「ああ今年は県大会でベスト8に行けたからいい年だったよね」で忘年会、「また来年」ってことで一年が終わるいつものチームのまんまです。
「放り込みの片山」「ドリブルの江南」「PK戦の鴻巣」と呼ばれるようになってみるのもいいんじゃないですか、監督さん!
さて次はユベントスの方だが…
私は自分の目が節穴だったことに少なからずショックを受けている。
このチームのどこに「美しいサッカー」などを期待したのだろうか、と。まさに落胆している。
トーナメントの一試合目で、まずは慎重に入るのは正しい。
どうやったって緊張はするものだし、相手もどんなチームなのかわからないのだから。
だからそれはいい。
でも試合が始まって、最初の給水中断を待つまでもなく、わかったはずだ、負ける相手ではないと。
もしかすると昨日の対戦相手となった飯能は、主力が欠けていたとか、コンディション調整に失敗したとか、そういう事情があってあのようなチームになっていたのかもしれない。しかし少なくとも、昨日の飯能ならば、本来のユベントスが10回対戦して10回勝てる相手だったのは事実だ。
だが間違いなく、向こうもそう思ってるはずだ。もう一回やれば、今度はうちが勝つはずだ、と。それくらい昨日のユベントスはどうしようもなくどうしようもないチームだった。
少なくとも前半が終わった段階で、ディフェンスラインに残る人数を減らし、その分を中盤から前に持っていくべきだった。なぜ5人もの選手が、常時自陣深くに引いていなければならないのか、皆目理解できない。
それでも一試合目の飯能は、向こうもお付き合いしてくれて引いてくれていたので、ぐだぐだながらも勝利することができた(ところで得点をあげた9番とか、ディフェンスの2番とかはどこから湧いてきたのだろう? とんと見た記憶がないのだが)。
だが二試合目のアビリスタ戦では、ユベントスの選手が誰もいない中盤で、敵は常に数的優位を維持したまま試合を展開することができた。こうなると、中盤ど真ん中へ入り込まれてからあわててチェックに行くので、いとも簡単にかわされてしまう。かわされてしまうのを見て、あわてて次が自分のマークを外してチェックに行くから、そこへパスを出される。その繰り返しが試合の間中ずっと続いた。選手たちもさぞ疲れただろう。
失点はゴールキーパーのハンブルの1点だけだったことを含め、内容的には、ユベントスの自爆敗戦だった。
キーパーくん、君はなぜあんな失敗をしたんだ? あんな失敗をするような選手だったのか? だとしたら、私の目は節穴だったということだ。もし君が日本代表のGKで、あれがワールドカップベスト4をかけた準々決勝で、そこでもしあのハンブルをしていたとしたら、君の失敗は何百回も世界中に放送され、ネットでは永遠に残り、掲示板では罵倒(ばとう)されまくる、それくらいのイージーミスだった。
なぜ君が、と私は何度も目を疑った。敵にシュートを決められたんじゃない。ぎりぎりの危険なボールをクリアした結果のミスでもない。自分が一度手にしたボールを、自分の手で自分のゴールに放り込んだんだ。本当に信じられない。
確かに君はよくがんばってはいた。1回戦目を勝てたことも、2試合目が1-0ですんだことも、君のがんばりによるところが大だ。それは認める。でも2試合目で負けたのは、100パーセント君の責任だ。前半7分の給水中断前でのあの失点によって、チームは少なからず影響を受けた。ただでさえチビりそうだったチーム(ベンチを含む)から、あの失点が、勇気を奪い、さらに一層、「自由と積極性」へ踏み出せなくしてしまった。
君はすばらしいGKになれる可能性を秘めた、とても優れた選手だと思っていた。だが、ああいう失敗を繰り返す選手だとしたら、大事な試合で君を使うのはどんな監督でも怖いと思うだろう。あれを最後にしてくれることを、心より祈る。君はこのままで終わるような才能ではないはずなのだから。それともこれもまた、私の節穴がさせている思い違いなのだろうか。
ところで11番は試合に出ていたのだろうか? どこにいた? 私には見えなかった。
私は彼に何を期待していたのだろうか? 「奇跡」? まあ二度とないから「奇跡」なのだろうが、それにしても昨日の「空気っぷり」はないだろう。マクドナルドのミルクだってもう少し存在感があるぞ(同じ11番でも浦和三室の11番は、フィレオフィッシュくらいはっきりと、自分の個性を発揮していた)。
なんてこった。私の目の節穴度合いは、

くらい。
いや、もっとでかい。
くらい。
いや、もっともっとでかい。
これくらいなのかもしれない。
11番が何を怖がっていたのか、私にはまったく想像できなかった。
実際、11番が上がったときは、自由に好き勝手に突破して、チャンスを作れていたのだ。誰も止めることはできていなかった。なのになぜ11番は何もしなかったのだろう? チームが苦しんでいるのは、攻め手(攻め口)がないから、せっかく奪ったボールをただ7番めがけて蹴るだけになってしまって、結果また簡単に相手ボールになっていたからじゃないか。誰が見たってすぐわかる。7番の回りにDFを集めておけば、ユベントスの方からボールをパスしてくれるんだから、さぞアビリスタは楽だったと思う。
7番の中央突破と11番のサイドアタックしか、一次攻撃の手段はないというのに、負けている展開でなぜ11番を最終ラインに張り付かせていたのか、本当に理解に苦しむ。それもトーナメントなのに。
アビリスタ戦は、失点した時点で11番を前にあげて、前半の内にでも同点にできていれば、かなりの確率でユベントスが勝っていた試合内容だった。アビリスタのシュートは、枠の外やポスト、あるいはキーパーの正面にしか来ていなかったんだから(一本危ないのがあったが、それもGKのいつものすばらしいセンスで見事に防いでいた。アビリスタは、運がなかったと思っているかもしれないが、ユベントスのGKにしてみれば、あんな程度はいつも防いでいるレベルでしかない)、あとはこっちがシュートを打つだけだったのに、それをしなかったベンチの作戦で勝利を逃した試合だ。
アビリスタばかりがセカンドボール(こぼれ球)やルーズボールを拾えていたのは、そこにユベントスの選手がいなかったから、ただそれだけのこと。別にボールがアビリスタの方へ転がっていったわけじゃない。
7番は孤軍奮闘で実にがんばっていた。GKも、自分の失敗の責任を感じていることがビンビン伝わってくる、ものすごい集中力を見せてくれたいた。
10番も、ゴールキックで、できるだけ遠くへ高いボールを蹴ろうと必死になっていたことがよくわかった。おそらく陰で、かなり自主練習をしてきたのだろう。負けん気の強い男。ザ・スポーツマンの彼らしい。
ただゴールキックに関しては、そろそろゴールキーパーに蹴らせるようにしていった方がいい。そうすることで10番も前にポジションできるから、セカンドボールを競る人数を一人分増やせることになる。フィールドプレーヤー、それもDFラインの中心を担う選手がゴールキックを蹴ると、もし相手ボールになった場合の中央突破リスクがぐんと高くなる。ユベントスのコーチの方は、そのことをよく考えて欲しい。
ゴールキック→セカンドボール→相手ボール→バイタルエリア中央で混戦→ピンチ→ゴールキック
の繰り返しはもう卒業しましょう。
何にせよ、ユベントスの試合は2試合とも、眠くなるような内容だった。
第2グランド横の関係者棟の壁に張ってあったトーナメント表を見て、どこかの子供たちが
「ユベントス( ´,_ゝ`)プッ (・m・ )クスッ」
と笑っていた。
確かにあんな試合じゃあ、「どこのチーム? 何ユベントスの名前パクってんだよ」と笑われても仕方がないだろう。
ユベントスという名前を付けたからには、その名に恥じないようなサッカーを見せて欲しい。その名を笑われないような実績を積み上げて欲しい。
アルディージャに相手にもされないユベントスなんてあり得ない。
サッカーでユベントスと名乗ったからには、それだけのものを背負う覚悟がいるのだ。
それとも、もし今なら上尾バルセロナとか上尾マンチェスター・ユナイテッドを名乗る程度の覚悟で、ユベントスと看板を掲げたのだろうか?(それならそれでもいいが、なら、笑われても仕方ないなあ)
16番、どうした? 君はあんなに簡単にボールを奪われるような選手じゃないはずだ。両足を骨折でもしてるのか? もしそうなら、医者に行きなさい医者に。
8番、なんであんなにおとなしかったんだ? 後半になってから、アビリスタの中盤の奴らは君のことをなめてたぞ。いつもの君なら、あんななめた態度をとった奴らにはガツンといってたはずだ。きれいな芝生だから、お上品にしなきゃならないとでも思ったのか?
12番、君らしかったプレーはアビリスタ戦に一回あっただけだったよね。きっとユニフォームもソックスもひざっ小僧もきれいなままなんじゃないのかな。それはイコール、君が君らしくなかった証拠なんだ。君は全身でサッカーをする、岡崎やテベスみたいなタイプの選手だ。きれいなままのユニフォームなんて君らしくない。
考えれば考えるほど、思い出せば思い出すほど、返す返す残念でならない。
なぜ失点した時点で、ディフェンスラインを減らし、同点を狙いに行かなかったのだろうか。
相手に先制されることは十分考えていたはずだ。まさか自分たちだけが得点できて、常に無失点で勝利する展開だけを想定していたとか? 県大会にまで上がってきたチームで、まさかそれはないだろう。
せめて前半が0-1で終わった段階で、後半は頭からガンガン行って欲しかった。それなのに、なんで後半になってもファイブ・ディフェンスのままなのか…。他の選手は前に行ったまま戻ってこないから、中盤は空っぽ。前から1人下げさせて、ディフェンスから1人あげれば、逆に中盤を支配できたのに。
1点取られたんだから、少なくとも1点は取らないと負け決定だってことをベンチは忘れてしまったのかな。暑かったから。
もったいないなあ。
あれじゃあ子供たちもやりきった感がないんじゃないだろうか。得られた経験もきっとほとんどない。芝に多少慣れたかな、くらいかな。
勝てたかどうかは、もちろん勝負だからわからない。けど、2試合とも、あんな内容になるような相手じゃあなかった。いろんな意味で本当にもったいない試合だった。ユベントスの関係者以外には、誰の記憶にも残らないようなチームだった。もったいない。実にもったいない。せっかくの機会だったのに。やっとの思いで、あそこまで登り詰めたのに。その舞台であの、ダラダラグダグダファイブバックオンリーは、いくらなんでも──。
なんで11番を前にあげなかったのかなあ。
7番と16番を入れ替えて、12番と16番のツートップにするようなことも、練習試合ではやってたみたいだったのに、なんで大事な試合の大事な場面で、やってきたことをやらないんだろう。とっておきをとっておいたまま負けちゃあ何にもならないのに。
いい判断には経験が必要だけど、経験には失敗が必要なんだよね。
やってみなきゃ、失敗もないけど、経験も積めない。
少年サッカーなんだから。
ホント、もったいないなあ、と思った一日でした(まる)
追伸 県ベスト8に2チーム残ったんだから、北足立郡北部地区の少年サッカーウォッチャーとしては良しとしよう。メデタシメデタシ。
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