2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会決勝戦でのオランダはひどかった。
とても相手のスペインを、同じフットボーラーとしてリスペクトしているとは思えないようなラフプレー、ダーティプレーの連発だった。
まあこんなのは、今に始まったことじゃない。
オランダ人ってのは昔っからそうだったのだ。長崎の出島の歴史や東南アジアでの植民地政策史を知っている人には常識の範囲の話だ。
ヨーロッパでは、オランダ人とベルギー人ってのが、とにかく嫌われている。
二度もヨーロッパを火の海にした、ドイツ人なんかとは違うタイプの嫌われ方だ。
ちょっと検索して見ただけでも、こんなサイトが上位に来た。
国の不思議2:オランダ人は嫌われ者だった!
http://blog.livedoor.jp/akakak1/archives/19497494.html
オランダ人はさらに、「礼儀がない・マナーが悪い」というイメージもあるらしく、Dutch uncleと言えば「やたらと厳しく批判する人・非難する人」という意味に使われる。He talks to people like a Dutch uncle(あいつは偉そうに批判ばっかりする奴なんだよ)なんて使い方をする。さらにDutch courageになると「酒の席でのカラ元気」のことになってしまうのだ。ここで少し解説をしておくと、本人のいない場で人の批判をしたり、悪口を言ったり、また、酒が入らないと本性が出ないような男が「根性なし」であり「男らしさに欠ける人間」なのだという信念が、西洋の男性にはあるので、これらは非常にきつい皮肉なのである。British Gentlemenからするとオランダ人はどうも「汚い奴ら」だと思われてしまうようだ。
Dutch 「オランダの」「オランダ語・人」Dutch を使った英語の偏見に満ちた表現
http://www.eigo21.com/etc/kimagure/058.htm
Dutch act 自殺Dutch auction 値段を下げるオークションDutch bargain アルコール類を値切ることDutch comfort 冷遇Dutch concert 酔っ払いの騒ぎDutch courage アルコールによる空元気Dutch crossing 斜めに道路を横切ることDutch defence 見せかけの防御Dutch generosity ケチDutch headache 二日酔いDutch gold イミテーションの金(きん)Dutch roll ダッチロールDutch treat 割り勘 (動詞 go Dutch 割り勘にする)Dutch widow 娼婦Ducth wife ダッチワイフdouble Dutch 訳のわからない言葉
よくクライフに冠される「フライング ダッチマン」にしても、あれは決して褒め言葉ではなくて、もともとオランダ商人を指して「根無し草」だとか「逃げ足が速い」とか「よそ者」という意味で使われていた旧い表現だ。渡り鳥のように、どこからかやって来ては、(好き勝ってして)またどこかへと旅立っていく、それがオランダ人。奴隷商人として、世界中の女子供の売買をビジネス化したのもオランダ人が最初なのだ。面白いことに、植民地化や奴隷ビジネスを展開したヨーロッパの国はいくつもあるが、現在になっても根深い病根が残ったままになっているのは、オランダとベルギーが植民地化した地域だけなのだ。どれだけ地域の文化を破壊し、人材を枯渇させたのがか想像される。
オランダはチューリップの国でかわいい?
とんでもない、経済史に名高いチューリップバブルなんてのは国全体が豊田商事になったようなもので、取引の実態や顧客獲得のやり方なんかは、かわいいというよりもおどろおどろしいものだったのだから。
まあとにかく、オランダ人には気を許すなってこった。
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