ヨーロッパで活躍する香川、長友両選手に共通するのは、強いパスでもすばやく正面に入ることのできる体の使い方です。ふたりとも小柄ですが、このスキルが抜群に高い。小野伸二選手に代表されるようなタイプ、ジュニア年代でいうとセレクション荒らしに多いようなタイプ、そういうエリートコース型の選手にありがちな、足先で華麗にコントロールするトラップと違って、体の芯でドンッと止めるトラップです。野球やバレーボールに例えるなら、ボールのコースの正面へ入るので、見た目は地味だけど決して後ろへはこぼさない、そういう技術です。逆に小野選手なんかのタイプのは、派手に見えて、誰が見ても「うまい」とわかるし、観客も沸く、そういう技術です。
この技術を身につけるには、近い距離からの予測できない強いボールをトラップするようなトレーニングが向いているのですが、なかなかどうして、こういう練習環境を見つけるのは意外と難しいものです。
どうしてかというと、サッカーができる選手のそばには、どうしてもサッカーでのできる相手がいるものだからです(兄弟がサッカー選手だとか、お父さんが元サッカー選手だとか)。まあだからこそ、その選手は派手な技術を身につけられたとも言えるのですが。
そこで私がおすすめしたいのは、お母さんにパスを蹴ってもらってそれをトラップする練習です。
サッカーなんかしたことないっていうママさんほど、このトレーニングの効果は上がります。
どうしてかというと、常識が通じないからです。
このキックフォームなら、こっちに来るかな──これが通じない。
トーキックで蹴ってくれるとなおよろしい。
力(ちから)加減のできないママなら、さらによろしい。
ママとしても、息子とコミュニケーションが取れるし、運動不足の解消にもなるし、足首とふくらはぎもしまってきます。ただし、爪割れには注意。先の固い靴でお願いします。
ENJOY FOOTBALL
0 件のコメント:
コメントを投稿