2011年2月6日日曜日

いったい、誰が選んだのか

アジアカップ優勝でごまかされてはいけない。
「しめしめ、アホな大衆は忘れてくれたぞ」とニンマリさせてはいけない。
そのためにも俺は、ことあるごとにこの敗戦について触れる。

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U19代表敗退の責任も、つまびらかに
日本経済新聞 編集委員 武智幸徳
2010年10月30日

 南アフリカのワールドカップ(W杯)での躍進、ザッケローニ新監督体制での上々の船出など何かと明るい日本代表周辺だが、それに水を差したのがU19(19歳以下)日本代表の敗戦だった。今月上旬、中国で行われたアジア選手権の準々決勝で日本は韓国に2―3の逆転負けを喫し、2大会連続で韓国に世界大会(U20W杯)行きのチケットをさらわれた。

2大会連続で韓国に敗退

 負け方もショッキングだった。ピッチのひどさも手伝って細かいパスワークはほとんど披露できず、ロングボールを多用する韓国のパワフルなサッカーにずるずると巻き込まれてしまった。

 幸先良く2点を先取しながら31分に1点を返されると慌てふためき、前半終了間際に連続失点して一気に試合をひっくり返された。ロングボールの処理を誤ったり、CKを競り負けたり、FKをGKがつかみ損ねたり…。美しく整備された芝生の上でのプレーに慣れた日本選手にとって、世界大会の予選を兼ねた舞台とは思えないピッチの状態は不利に働いただろう。試合前の国歌斉唱の際に日の丸を奪い取る不心得者の侵入を許すセキュリティーの甘さなど、運営に問題はあった。

 しかし、そういう障害を乗り越えていくだけの真正の技術やたくましさが日本に足りなかったのも確かだろう。

 育成年代の強化について、元日本代表監督のイビチャ・オシム氏は「“今”のサッカーではなく“5年後”や“10年後”にどんなサッカーが行われているかを見据えた上で、それに適合する選手を見つけ育てていくことが大事だ」と話す。

■将来を見据えた選手育成を

 今回のチームがそんな未来志向のチームなら救いはあるが、とてもそうは見えなかった。あれが5年後、10年後の日本なのだとしたら先行きは暗い。まあ、最近のフル代表を見るとU20、U17の世界大会には出られなかったノンキャリア組(中沢佑二=横浜M、岡崎慎司=清水、長谷部誠=ウォルフスブルク、中村憲剛=川崎F)の活躍が目立つので、埋もれた逸材の巻き返しがあると信じているが…。

 本当にショックだったのは実は負けた後、だったかもしれない。日本サッカー協会がこの敗報をどれだけ真摯(しんし)に受け止めたのか、あまり伝わってこないのである。

“負け組”が捲土重来期すも…

 前回のU19アジア選手権(2008年・サウジアラビア)でも国内(フル代表、ナビスコカップ)の日程を優先して、香川真司(現ドルトムント)と金崎夢生(現名古屋)という看板選手を辞退させる残念な決定を下した。そして、そのとき韓国に敗れ、日本のU20W杯連続出場を7回で途切れさせた牧内辰也監督を今回コーチとして入閣させた。上司に当たる監督の布啓一郎氏は高校サッカーで市立船橋を強豪に育てた名将だが、代表監督としては日本で開催した2004年U17アジア選手権で中国、北朝鮮の後じんを拝し1次リーグで敗退するという失態を演じている。つまり今回は“負け組”の2人にタッグを組ませ捲土(けんど)重来を期させたわけだが、またもアジアの壁を乗り越えられなかったのである。

 勝負は時の運という。選手の力量の問題もある。敗因のすべてを監督、コーチの指導力に求めるつもりはない。むしろ、一度失敗した人間に2度目のチャンスを与えた今回は、「与えた側」の猛省が監督たち以上に求められるのではないか

■甘くなりがちなアンダーエージの監督選び

 しかし、現実はそうなっていないようだ。敗戦後、開かれた日本サッカー協会の技術委員会では「いったい、誰が今回のスタッフを選んだのか」という設問にさえ満足な答えが出てこなかったという

 フル代表の監督選びは世間の関心も高く、報道の対象にもなるので一応、選考経過のようなものがつまびらかになる。

 しかし、アンダーエージの監督となると途端に脇が甘くなるのか、誰が、なぜ、どのような理由で、誰の推挙で、実質的に誰の同意を得てこうなったのか、ということがよく見えないまま決まってしまうことが多い。そのせいで「ただのお手盛り人事ではないか」と外部からつつかれることにもなる。

■監督選びの手順、公明正大に

 日本サッカー協会がそれを「痛くもない腹を探られて」と思うのなら、アンダーエージの監督選びも明快な選考基準や公約設定、目標を打ち出した上で「なぜ、この監督になったのか」という理由を積極的にアナウンスすべきだろう。監督を選ぶ手順を公明正大にすること以外に今回の敗戦の責任の取りようはない。

*******************以上引用*******************

どこの国のサッカー協会も腐っているもので、もちろん日本とてその例外ではない。
いやむしろ、太閤検地と檀家制度以来染みついた村社会文化に基づく、平成日本人の未知のリスクへの極端なまでの恐怖やその裏返しであるブランド信仰・エリート主義は、世界のどの国・地域よりも強い。
この記者が「公正明大に」と言っているのも、この平成日本人リスク不安症の症状そのものだ。

いざというときの決定的な決断を下すのは、究極的には個人の「勘」だ。
つまり、「なぜ」ではなく「誰が」が重要なのだ。
それを日本では「信頼」と呼んできた。
信頼こそが、平成日本に最も必要なものであろうと、私は確信している。
そして「信頼」を成立させる為の唯一の方法は、「誰が誰を」という繋がりこそを明らかにしていくことしかない。

「なぜ、どうして」ではなく「誰が誰を」を明らかにする。
そうこれは「コネ」だ。

私は断言する。
日本を元気に復活させるカギは「明るいコネ社会」しかない!




FIN

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