2011年 平成23年 6月4日 土曜日
朝日新聞 夕刊 スポーツ面
スポーツ人物館 小兵選手編
山田直輝 サッカー・J1浦和
やまだ なおき
1990年7月4日、広島市生まれ。
高校3年だった2008年4月に京都戦でJ1デビュー。
09年4月の清水戦で初得点を挙げた。
日本代表には09年5月、キリン杯チリ戦で初出場を果たした。
─周りを見て さらに低く─
周りをよく見て、プレーしろ──。
大きな選手と渡り合うために、旧日本リーグのサッカー選手だった父隆さんにたたき込まれた教えを今でも実践している。
私生活からそんな意識を持たせるため、こどもの頃に、冷蔵庫を開ける時は、必ず左右を見てから開けることを習慣づけさせられた。
その癖は今も続く。
166センチ、64キロ。
J1浦和の中で、最も低い。
周りを把握して位置取りに気を配っているが、ぶつかることは避けられない。
対抗する秘訣は「さらに低く」だ。
ボールを持つ時、重心を低くし、相手のひざのあたりに腰を持って行き、当てられにくくなるように意識している。
プロデビューから2年目の18歳で、岡田武史監督に見初められ、日本代表に選ばれた。
デビュー戦のチリ戦では本田圭佑の得点をアシストする活躍を見せた。
だが、右足の骨折などもあり、今は大きな壁にぶつかっている。
今季はリーグ戦の出場はなく、ベンチに入れたのもわずか1試合だ。
青色の代表ユニフォームを再びまとうのが目標だが、「今が一番下。まずは練習で『あいついいなあ』と監督に思わせるプレーをすること」。
一歩ずつ、復活を期している。
(河野正樹)
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この記事の中で価値のある部分は
「冷蔵庫を開ける時は、必ず左右を見てから開ける」
ではない。
周りを把握して位置取りに気を配っているが、ぶつかることは避けられない。太字
と
まずは練習で『あいついいなあ』と監督に思わせるプレーをすること
だ。
【避けられないことについてそれはそれとして受け入れ、自分なりに納得できるよう工夫し、与えられた場でベストを尽くす】
あらゆる事に言えることだが、自分にできることってのは究極的にはコレ↑しかない。
内的人生(自分にとっての自分の人生)は、自我が芽生えてから自我を失うまでのコレ↑のくり返しだ。
私はそう確信している。
【参照】
世界の小兵たち
マドソン
イトゥルベ
ルーカスその1、その2
世界の巨神兵
トラオレ
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