全国放射線Map
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香港の放射線量は、はるかに高い。
香港:大気中の放射線量、福島第一原発に近い東京より多い
4月1日(ブルームバーグ):
日本では東日本大震災後で損傷した福島第一原子力発電所の放射性物質漏れへの対応が続いているが、香港の大気中の一般的な放射線量は東京より多い。それを考えると、放射性物質の拡散への懸念は行き過ぎかもしれない。
東京都健康安全研究センターの発表によると、新宿区の放射線量は3月31日、1時間当たり最大0.109マイクロシーベルトだった。一方、香港天文台のウェブサイトによれば、香港の九竜地区では0.14マイクロシーベルトだ。胸部レントゲンの放射線量は約50マイクロシーベルト。
英王立放射線科医協会(RCR)の元幹部、ボブ・バリー氏によれば、多くの国ではもともと大気中の放射線量が東京より多い。原発事故の影響で東京の放射線量が30倍に増え、外国人が大挙して日本国外に脱出した。しかし、東京の放射線量は今でも、ロンドンやニューヨークの値よりわずかに高いだけにすぎないと、アナリストらはみている。
バリー氏は電子メールで日本の現状について、「実際の放射線による被害より放射線に対する懸念によるダメージの方がずっと大きかったチェルノブイリ原発事故のようなパターンをたどりそうな状況だ」とし、「自然界にある放射線を考慮すれば、東京の放射線量のレベルが現時点で世界の多くの場所より低いことはかなり確実だ」と指摘した。
環境放射能調査によると、ニューヨークの放射線量は3月31日まで7日間の平均で1時間当たり0.095マイクロシーベルトとなっており、東京をかろうじて下回っている。東京は原発事故の前で0.0338マイクロシーベルトだった。
シンガポール
シンガポール環境庁によれば、同国は現地時間3月31日午後4時(日本時間同5時)時点で1時間当たり0.09マイクロシーベルト。英政府機関RIMNETによると、ロンドンは同日、約0.08マイクロシーベルトだった。
英健康保護局(HPA)の試算では、英国人が1年間に浴びる自然界の放射線量は通常、約2200マイクロシーベルト。1時間当たり換算では約0.251マイクロシーベルトと、東京での観測値の2倍強だ。
HPA放射線センターのジョン・ハリソン副所長は電子メールで、「英国の住民が年間に浴びる平均的な放射線量の半分はラドンによるものだ。ラドンは目に見えず無色の放射性ガスで、すべての土壌に存在する。世界中の土壌で発見されるウランの崩壊生成物だ。量はその土地の地質による」と説明した。
世界原子力協会(WNA)によると、大気中の放射線量が世界で極めて高い地域はインドのケララ州とマドラス州で、放射線量は平均で1時間当たり3.42マイクロシーベルト。インドの土壌はトリウムを豊富に含む。ブラジルとスーダンでは4.57マイクロシーベルトに達することもある。
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世界で「日本回帰」の動き始まる 「放射線量モスクワより低い」
2011.4.20 産経新聞
東日本大震災後で初の政府賓客としてオーストラリアのジュリア・ギラード首相(49)が20日から日本を公式訪問する。これに先立ってオーストラリアは日本への渡航禁止措置を緩和し、被災地を除く地域への渡航を解除。同国のフラッグキャリアのカンタス航空も19日、成田への直航便の運航を再開した。韓国や米国、フランス、ロシア、英国なども東京への渡航制限を緩和し、香港からのツアーも再開した。各国は東京電力福島第1原発の状況には注意を払いながらも、復興をにらんで「日本回帰」の動きを始めたようだ。
原発事故拡大防止にメド
福島第1原発の放射能漏れ事故発生後、米国は原発から半径80キロ圏内からの待避を勧告。これに続くかのように、中国、インドを含むアジアや欧州各国が自国民に対し、待避を勧告し、さらに日本への渡航を制限してきた。外務省によると、正確な数字は把握できないものの、何らかの渡航制限を出した国は50数カ国に上るとみられる。
ただ、その後、原発事故による放射能汚染が拡大していないこともあって、4月に入って徐々に日本への渡航制限を見直す動きが出はじめた。19日までにデンマーク、イギリス、スウェーデン、韓国、オーストリア、カナダ、米国、フランス、オーストラリア、ロシア、さらに香港などが被災地以外への渡航制限を解除または緩和した。
放射線量モスクワより低い
原発事故直後の3月13日に自国民に関東圏からの待避を呼びかけたフランスは原発を推進する立場もあって31日にはサルコジ大統領が事故後初の外国首脳として来日。16日には「被災地訪問は勧めないが、東京への旅行は健康に害はない」として渡航自粛を解除した。18日に自粛を解除したロシアは「東京の放射線レベルの測定値はモスクワよりも低い」などと断じた。
ただ、アジア地域では香港が渡航自粛から渡航注意に引き下げたに止まる。その香港からは北海道、沖縄ツアーが16日に再開され、18日には関西国際空港にツアー客が到着した。ツアー客の一人は「西日本は原発から離れていて安全。温泉とグルメを楽しみたい」と話していた。
観光客はなお様子見
これに対し、米国で日本向けツアーを扱う旅行会社は「本来なら6月からの旅行シーズンの予約がまったくない状態。渡航制限は解除されたものの、お客さんはまだ様子見の段階のようだ」と今後に期待をかける。
こうしたなか、原発事故の影響や利用客の減少で成田・羽田両空港への直航便を止め、韓国・仁川などを経由していた各航空会社も4月に入りオランダ、フランス、イタリア、ドイツ、スイスのフラッグキャリアが直航便を再開した。さらに、羽田便についても3月から運航を中止していた米デルタ航空が6月から復便する。90日以内に運航を再開しないと、羽田を使用する権利を放棄したとみなされるためで、デルタ航空は今後をにらんで、採算を無視してでも羽田便を維持する方針という。
日本政府観光局(JNTO)によると、今年3月の訪日客は35万2800人と昨年同月比で半減したものの、自粛解除と航空路線などの復活で、今後徐々に増加に転じることが期待されている。(SANKEI EXPRESS)
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がんという病の発生因子が放射線被曝だけだと思っている人はいないだろう。
まるで日本中が『発ガン物質』という言葉を忘れてしまったかのように、やたら放射線量ばかり気にしている。
もちろん、実際に騒いでいるのは一部の人だけなのだろうが、声が大きいのでどうしても目立ってしまう。
放射線を浴びないで済むものなら、それに越したことはない。
しかし残念ながら、この宇宙は放射線で満ちているし、そこに存在する地球という天体もまた、放射線から逃れることはできない。
いわば放射線の海に漂うクラゲのような存在が地球という天体に暮らすわたしたち生命体だ。
海の中でしか生きられない一方で、その海によって死んでしまうこともある。
(ファースト生命の誕生や進化には放射線によるDNA変異が大きくかかわっている。しかしそのことは、すでに誕生した生命や現状維持を望むDNAにとっては有害因子として働く)
がんの発生メカニズムの研究が進んで、もしかすると将来、放射線の発ガンリスクが、現在のものよりも引き上げられる可能性もないとは言えない。
しかしそのことは、逆の方向へ、つまり放射線の発ガンリスクが引き下げられる可能性もあることを意味している。
要は、発ガンメカニズムの解明はまだその程度の段階にあるということなのだ。
(例えばマウスの実験では、ストレスを与えればがんになることは分かっているが、ストレスがどう作用してがんを発生させるのかはわかっていない。正常細胞ががんとして機能するためのメカニズムが複雑過ぎるからだ)
仮に放射線による発ガンリスクが高いことが分かったとしても、長期的にも短期的にも現在の福島県周辺より放射線量の高い地域は世界中に存在するし、また高地で暮らす民族や登山やスキーが趣味の人や飛行機に良く乗る人の浴びる放射線量は、FUKUSHIMA事故以降の数日間に浴びたであろう周辺住民の放射線量よりもずっと多い。でもそれだって、健康にはなんら問題はない。
健康への影響ということや、発ガンリスクということを考えれば、コンビニ・ファストフードから高級レストランを含む外食全般、ダイエット(ダイエットが健康に良いというのは幻想。ダイエットは美容に良い)、紫外線(もし今回のFUKUSHIMAリスクを気にするのなら、オーストラリアで数日間過ごすなんて狂気の沙汰ということになる)、飲酒、喫煙、水分不足、糖分を加えた食事、塩分を加えた食事、油分を加えた食事、そして便秘、こんなことの方がずっと深刻な影響がある。
いやそもそも、『何かを気にする』ということそのものが、ヒトという生き物にとって非常に悪いストレスなのだ。
シンプルに言えば、「『何かを気にする』ということ」それは命にかかわる。
この世の大原則は、気にしようが気にしまいが結果は変わらない、ということだ。
神さまでもない限り、時間を戻ることも、別の世界へ移動することもできないのだから、この世界はすでに決まっているのだと言える。
「今・現在」と言いながら、それを変えることはできないのだから、その実質は「昔・過去」そのもの、だと言える。
またそれは「明日・未来」についても同じ。
ただ決定的に違うのは、「明日・未来」については誰も何も知らない、ということ。
でも、知らない=変えられる、じゃあない。
ま~さ~に~、読み終えていない小説のエンディング。
昨日今日あわてて西日本へ引っ越ししても、それはひとつの水槽の中をメダカがちょこっと移動したようなものに過ぎない。
それでストレスが軽減するというのなら、やったほうがいい。でも意味はそれくらいしかない。
がんになりたくないと気にすると、がんになる。
がんになるから死ぬのではなく、長生きするからがんになるのだ。
どうしてもがんになりたくないというのなら、放射線被曝を気にするよりもずっと確実に効く方法がある。
それは、がんになる前に死んでしまうことだ。
ふざけているようで、実はこれって結構真理をついているですよ。マジで。
【参照】
みんなの放射線
ぼくの放射線
放射線サンドイッチ
最大の発がんリスクは加齢です。
汚染水に浸かった人がいたことを忘れないで。
震災前も放射線ゼロだったわけじゃない。
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