2011年3月25日金曜日

北国へ春よ早くと我思う

決定的な事実があります。
それは、霞ヶ関の役人も永田町の議員も丸の内三菱村の村民も村長もお茶の水から丸の内に移転した日立製作所の社員も芝浦の東芝本社の社員も、さらに天皇皇后両陛下も皇太子皇太子妃殿下も皇室の皆々様も、みなさん東京にいらっしゃったままだということです。

東京は大丈夫です。


また、昨夕には意外なニュースも報じられました。

被曝の作業員、水に浮いた汚染物質が足の皮膚に付着か
2011年3月24日 朝日新聞
 東京電力福島第一原子力発電所で24日、復旧作業に当たる作業員3人が被曝(ひばく)し、うち2人が病院に運ばれた。東電は2人が足の皮膚に被曝によるやけどを負った可能性も否定できないとしている。
 吐き気など、全身に大量被曝した際に起きる急性放射線障害の症状はないが、水に漬かった部分には、局所的に高い線量の放射線を浴びる「局所被曝」が起きた可能性がある。これは、放射性物質に直接触れた場合などに起こる。
 東電は、水に浮いた汚染物質が足の皮膚に付着し、その部分に被曝で起こる「ベータ線熱傷」が起きた可能性も否定できないとしている。
 ベータ線は放射線の一種。紙などを突き抜けるが、アルミなどの薄い金属板は透過しない。浴びた線量にもよるが、ベータ線熱傷では1~2日後に皮膚が赤く腫れ、1~2週間後にやけどのような症状が出てくることが多いとされる。


ということらしいのです。
被曝された作業員の方々には、一日も早いご回復をお祈りします。

さて、この報道を知って私が意外に思ったことは、発電所内の放射線量がそれほどでもないのかな、ということなのです。
同じ記事の中にはこういう記述もありました。

 経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官は24日の会見で、原発内に放射線量の高い場所が散見されるとし、「これからの作業は放射線量との闘い」と述べた。

ということは、今回事故に遭われた作業員の方々がいらした場所は「放射線量の高い場所」のひとつだったのではないか、と想像されるのです。
もしそうであるならば、発電所内の放射線量は私が考えていた状態よりも低いことになります。
この推測が正しいのであれば、燃料棒の損傷は非常に軽微であることになるし、炉の損傷もほとんどない可能性がそう低くはない確率で期待されます。

もちろんリスク管理のことを考えれば、最悪の事態を想定して対処するのがセオリーです。
でももしかすると、ですよ。
最もダメージを受けていたのは、水温計水量計と配管のつなぎ目部分だった、などという結末もあるえるように、私には思えます。
絵空事にしても、このまま「原子炉崩壊! 日本終了!」となるよりは、現実味があると私には思えるのです。

政府、経産省・保安院、東電、そしてマスコミは、「万が一」の「最悪の事態」を想定して、いろいろと動いているはずです。
それは裏を返せば、現在多くの国民が恐れているような事態は「万が一」にも起き得ないという証でもあるのです。
しかしそれでも責任ある立場の人は「絶対に起きない」とは口が裂けても言えないわけですから、「退避勧告」であったり「出荷制限」をかけたりしているのだろうと私は思うのです。

だってもし、本当にそんなことになる危険が高いのなら、いくら必要であっても東北道一般車両含め全面通行可なんてさせないだろうし、皇室の皆様も避難させるだろうし、成田の飛行禁止命令も出るだろうし、政府ももっとパニクってるはずだと思うんです。だってだって、尖閣諸島であのドタバタ醜態を晒した人たちのほとんどそのまんまなんですよ、官邸の皆々さんは。

こっそりきっちりいろいろ測定してるはずの米軍が、原発より被災者支援の方へ重きを置いてくれている現実から見ても、緊急性がどちらにあるのかは明白だと私には思えます。



いま水道水を飲むと、あるいはほうれん草を食べると、10年後20年後30年後にガンになる、みたいなことを言っている人がいますけど、それってつまり、今の原発の騒ぎは無事に終息して、その後10年20年30年と平穏無事に健康な生活を送れるんだって言ってるのと同じことなんですよね。

この矛盾に気づいて欲しいなあ。



早く、春よ来い。

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