2011年3月9日水曜日

ストップ・Theスピードスターのお手本

ストップ・Theスピードスターのお手本


フェイエノールトの宮市選手がきっちり止められている映像から、スピード系FW対策の基本を盗もう!


0005-0030 まずポジショニング。最初からピタリと張り付くような位置は取らない。
0043、0051 DFの顔の向きに注目。注視(ちゅうし)しているのはボールではなく選手の下半身(腰のあたり)。
0109 体を寄せるのではなく、進路への踏み込みでブロックしている。日本の「体を寄せろ!」「肩で当たれ」とは真逆。相手によって対応を使い分けるお手本。大まかに分類しても、スピード系の選手と、足元テク系の選手への対応は当然異なってくるはずなのに、それをすべて「ピッタリ寄せろ!」「振り向かせるな!」では、ディフェンスのスキル・技術は身に付かない。
0140、0210 チェックに行っているが体は当てていない。外へのターンを予測して、FWの動きを利用している。
0230 このあたりからFWはもう怖がって、振り向くことを最初からあきらめてしまった。
0250 1対1の応対。防御体制を、1対1→1対2→1対3と見事に変化させている。FWの味方もまったくフォローなし。空いたサイドを誰かが長友選手のようにフォローしていたら、こうはできなかったはずだ。
0310 疲労からか、スピードも鈍ってきた。
0335、0405 痛々しいくらい。

宮市選手については、ここが、これからぐんっと成長していくスタートなんだから、なんの心配もいらないだろう。
むしろこれ(ヨーロッパにおける自分対策)を求めて海外へ渡ったのだろうし、こんなに早くそれに出会えたことを幸運だと思っているはずだ。

宮市選手とすれば、自分個人の能力をアップすることで、この状況を打開したいと思うだろうが、チームにそれを許すだけの余裕があるかどうか。一番簡単な対抗策は、宮市選手の近くにフォロー役の選手を常に張り付かせることだ。しかしそれには、チームメートが宮市選手をどう思っているのかが微妙に影響してくる。突然やってきてサポーターからもマスコミからももてはやされる若い東洋人の助っ人新人を輝かせるための補佐役、あるいは「おとり役」をいとわないチームメート(おそらくはオランダ人)がどれくらいいるかどうか、それがポイントになるだろう。

今後宮市選手が、ボールを受けてからターンするまでの動きにどういう工夫をしてくるのか(十中八九、体の向き)、とても楽しみである。



kom op!(コム オプ! オランダ語でがんばれの意らしい)Ryo !



おわりん


■宮市亮(みやいち・りょう)プロフィール
愛知県岡崎市1992(平成4)年12月14日生まれ、183㎝、70㎏、O型、家族は父母弟。
小3~中3まで「シルフィードFC」でプレー(サイドバック)。
小学5年で愛知県トレセン、中学1年時には日本サッカー協会のエリートプログラム、2年時にU-14日本代表、3年時にはU-15日本代表。中京大中京高へ進学。

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