2011年3月1日火曜日

3月の月曜日

NHK教育 福祉ネットワーク
月~木 午後8時から8時29分 再放送は翌週の午後0時から0時29分
2011年2月28日(月) 再放送:3月7日(月)
シリーズ 動き出した自殺対策 第一回 新公表のデータを読み解く


昨年(2010年4月12日)のアンコール放送らしい。
なんでも、3月の月曜日が、最も自殺の多い日なのだという。
確か、年間平均が80数人/日(これでも相当驚いた)で、3月の月曜日は100人超/日に増加するのだという。
それも被雇用者(つまり社長さん)や自営業者の割合が、他の期間とは段違いに多くなるのだそうだ。
年度末の月曜日に自ら命を絶つ……。

************関連記事*************
自殺者数「3月の月曜日」が最多 年度末と週初め重なり
2010年3月30日【朝日新聞】

「3月の月曜日」の自殺者数が1日あたり平均105人にのぼり、最も多いことが30日に発表された内閣府の調査で明らかになった。年度末と週初めという生活環境の変化が重なることが要因とみられる。内閣府は時期や属性、地域別の傾向を詳しく分析・公開することで、より効果的な自殺対策を進めたいとしている。

 自殺について厚生労働省が人口動態統計、警察庁が自殺統計でそれぞれ集計しているが、内閣府が初めて両省庁のデータを集約・分析した。

 内閣府によると、2004年から5年間の自殺者数を月別にみると、3月が最多の1日あたり91.0人で、4月87.5人、5月86.6人の順。最も少ないのは12月で72.9人だった。リーマン・ショック直後の10月が最多だった08年を除くと、毎年3月が最も多かった。

 3月に自殺者が多かった職業は、09年では「自営業・家族従業者」「被雇用者・勤め人」などの有職者が4割を占めた。一方、「主婦」は4~5月、「失業者・年金・雇用保険等生活者」は5~6月に多い傾向があるという。

 曜日別では月曜が92.8人と最多で、週末の土曜、日曜は少ない。また、月初めや月末に多い傾向がある。月と曜日で合わせてみると「3月の月曜」が平均105.3人で最も多く、最少は「12月の土曜」の63.1人だった。

 内閣府参与として分析にあたった、自殺予防や遺族の支援に取り組むNPO「ライフリンク」の清水康之代表は「3月は決算期で、月曜や月初めとともに生活、環境の変わり目であることが影響している可能性がある。『3月の月曜日』はそうした要因が重なり、自殺のきっかけとなってしまうのかも知れない」と分析する。

また、有名人の自殺や無理心中、いじめによる自殺などが報じられた直後に、自殺が増える傾向も明らかになった。前後で1週間あたりの自殺者数を例年の数値と比べると、当日からの1週間の自殺者数が突出していた。

 鳩山内閣は3月を自殺対策強化月間と位置づけ、自治体と連携した対策に取り組んでいる。今回は都道府県ごとに職業や時期、市区町村の特徴などについて自殺との関連を幅広く分析しており、今後の対策に役立てていく方針。清水氏は「さらに検証を続け、この複合的な分析を地域の自殺実態に合わせた対策につなげて欲しい」と話している。

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自殺は月曜、月初め、3月が危険 厚労省などが傾向分析
2010/03/30【共同通信】

 自殺対策に取り組む内閣府と厚生労働省は30日、自殺の傾向分析結果をまとめ、公表した。月曜日や毎月1日と月末、3月に自殺する人が多い傾向が鮮明になった。配偶者と別れた無職の人は自殺リスクが激増することも判明した。4月1日までに、内閣府と厚労省のホームページ(HP)に掲載する。

 内閣府と厚労省は、警察庁が提供した昨年の自殺統計と2004~08年の人口動態統計を分析。市町村単位の自殺実態が分かり、自治体の対策づくりに活用してほしいと呼び掛けている。

 04年から5年間の平均で、日別で自殺者が多いのは「3月1日」を先頭に上位10位がいずれも各月の1日か末日。曜日別では全年齢層で月曜が最多。月別ではリーマンショック直後の08年10月に同年の月別自殺者が最多だったのを除き、毎年3月が多い。「生活の変わり目」(厚労省担当者)に自殺リスクが高まることが分かる。

 また妻と死別か離別した35~54歳の男性で無職の人の自殺率は、職に就く妻帯者の20倍に達した。有名人の自殺や多人数の無理心中が報じられた直後に自殺者が急増する傾向が表れ、報道の影響がうかがわれる。

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伊奈の丸山スポーツ広場の向かいには、県の精神保健福祉センターという施設があります。
周辺住民の大反対を押し切って、県と関係者ががんばって「どうしても必要だから」と作った施設です。

埼玉県立精神保健福祉センター

mailto:n2314451@pref.saitama.lg.jp
Tel:048-723-1111(代表電話【ホームページ担当窓口】企画広報担当)
Fax:048ー723-1550

〒362-0806
北足立郡伊奈町小室818-2

開庁時間
午前8時30分から午後5時15分
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精神保健的な観点からの自殺対策はもとより、弁護士会や司法書士会などと協働し、総合的な対策を推し進めていきます。

埼玉県立精神保健福祉センター 
自殺対策キャラクター『まぁ、いっか』について

埼玉県立精神保健福祉センターではこのたび、自殺対策を検討するにあたって、センターとして共通の考え方を表すシンボルとして「まぁ、いっか」を採用しています。心の健康のために、「まぁ、いいか」と思うゆとりを持とうとのアピールのためのキャラクターです。今後さらに、総合的な自殺対策への当センターからの参画をあらわすシンボルとして活躍?してもらう予定ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

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社会学的に言うと、出生率の低下、未婚率の上昇、自殺者数の増加は、社会の成熟や文明の発達、大衆の知的レベルの高度化と密接に結びついています。その理由のひとつは下述のような、脳という器官がバランス悪く発達した生き物である人間という種の業(ごう)にあります。

「優秀である」ということは、突き詰め単純に言いかえれば「予測能力がある」ということになります。
ところが「予測」は「予知」ではないので、どうしても悲観的な方へ引っぱられがちになります。
「予知」ならば、それは「(将来の)結果」ということですから、良いことも悪いこともあるわけです。でも「予測」となると、リスクをヘッジする(危機への対処を準備しておく)方が「生存する」ためには有利であるので、悪いことを予測する方へ比重が置かれるようになるからです(良い結果は生存にマイナス影響ではないので)。

優秀であればあるほど悪い将来を予測してしまうので、どうしても暗くなりがちです。
いっそ、優秀であることをやめてみませんか。




おわり

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