2011年3月29日火曜日

テレビでは伝わらないこと。


気仙沼市

どんな堤防を築いたとしても、これを抑え込むことなんてできっこない。
高台から海の見える位置にいた人以外は、何が起きたのかを把握することさえできなかったのではないだろうか。
逃げ遅れたとかそういうことじゃなく、その時、たまたま逃げ切れる位置にいたかどうか、それだけが分かれ目だった。
そう思える。

テレビも、壊れたあとの街を伝えるばかりではなく、
生きていた街が壊れていく姿を伝えるべきだ。

そうすることで、被災地が遺跡などではなくて、
まだ生きている街なのだと実感できるのだから。
瀕死(ひんし)の状態ではあるけど──

被災者の支援と復興への協力は、生き残った日本人すべての義務だ。そう確信させられる映像だと私は思う。

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