2011年4月18日月曜日

8人制はゴールへの意識を植え付ける!

ゲームとしてのサッカーの魅力は激減する8人制だが、こと個々の能力の育成という面では、これまで日本に欠けていると言われていた資質を見出し伸ばしてくれる可能性を、大いに秘めている(と、私は確信している)。

特に、ボールを持ったらまずゴールを意識する、という習慣を身につけるにはもってこいのルールだと思う。

8人制の練習も、そういう8人制ならではの特色を意識した上で計画立案してあげて欲しい。

例えばドリブルシュート練習にしても、これまでの様な、ゴール方向へまっすぐドリブルしてからシュートを狙うやり方ではなく、いったんゴールの見えない方向へドリブルしてからくるっと反転(あるいはパス交換)して即シュート、のような方法も取り入れる。

シュートエリアにしても、ゴールの正面からばかりではなく、ななめ45度くらいの位置からのシュートを「外すかもしれない」という不安がなくなるまで蹴らせる(シュートのコントロール・正確性のことを言っているのではない。あくまでも“不安心理”を言っていることに注意。シュートをする前の頭の中には、シュートのことだけがあるべきで、「外すかも」「怒られるかも」とかそういうのはあっちゃいけない)、そういう工夫をして欲しい。

ゴールバーの上にコーンを置いて、それを狙わせるシュート練習も効果的だ。
これはシュートに入るときの姿勢を良くしてくれる。

同様に、ゴールポストの左右どちらか一方にコーンを置いて、とにかくそれを狙わせる。
一方が終わったら(例えば全員の合計で10本コーンに当たったらとか、コーンを倒すことができたらとか)、次は逆サイドのポストへコーンを移動して、同じようにやる。

これらの考え方は、足でのシュート練習だけではなくて、ヘディング練習のときにも十分応用できる。




今回の全少ルール8人制では、激しくプレスをかけようとか、ゴール前をかためようとかしても限度がある。
スペースがありまくりだから。

こうなったら8人制の特色に素直に乗っかって、撃ち合いでは負けないぞという意図を持って練習に取り組んだ方が良い、と私なら方針を立てる(開き直る。覚悟を決める)。
弱いチームは20失点するかもしれない。
でも自分のチームにだって、ハットトリックをする子が1人とか2人とか出るかもしれない。
有名強豪チームから得点を奪う子が出るかも知れない。
それが8人制だ。

ガンガン行ったれ! それがこの8人制だと心得よ。


あしなが育英会 東日本大震災 津波遺児 単発寄付
以上

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