2010年4月30日金曜日

チャンピオンズリーグ バルサ・インテル第2戦 雑感

バルサが1-0で勝利するも、第1戦との合計2-3でインテルが決勝戦へと進んだ。

結果は準決勝で敗退となったが、私はバルサの態度の方が正しいと思う。
第2戦のインテルは、はじめから勝利を捨てていた。
ではこの試合のようなものは何だったのか?
インテルのやったことは、ゴールの枠の中に全員が入っていたようなものだ。
はたしてこれのどこがサッカーなのか?

「いやこれもサッカーだ」という意見を私は認めない。

サッカーとは、ひとつのボールを互いに相手のゴールへ入れ合うスポーツだ。
だからエンドでもエリアでもなくゴールなのだ。
ゴールを目指さないのなら、それはすでにサッカーではない。別の競技だ。
たとえサッカーのユニフォームを身にまとい、サッカーのルールに従って、11人でプレーしていたとしても、彼らのしていることは決してサッカーではない。

確かにバルセロナには幻滅させられた。
私の期待していたバルサとは、どんな状況にあるのかを個々の選手らが把握して、それぞれが臨機応変に対応し、結果それらが巧みなハーモニーを作り出すというものだ。だがそれは幻想だった。
バルサの選手たちには何のアイデアもなかった。
足下が巧いだけの、つまらない選手たちだった。
チャレンジする勇気など微塵もない、女みたいな連中だった。
まあそれはいい。スペイン人てのはそういうもんだ。
弱い奴に強く、強い奴には弱い。
さすがPIGSの一角。

それは別にしても、バルサのやろうとしていた方がサッカーだというのは動かしようがない。

「勝てばいいんだよ」
はあ? 勝てばいい?
それじゃまるで、「ドラゴン桜」じゃないの。
受験テクニックを教えるのは、勉強なのかってこと。
受験ならまだいいよ、一生のことなんだから。
学歴こそ人生っていう人生も、それもその人の人生なんだから。
でもサッカーでそれはないんじゃないの?
プロサッカーなんて、本来なら職業としても産業としても存在しなくていいものなんだぜ。
それがなぜ存在しているのか。
それを考えたら、今回インテルのやった作戦は、自分で自分の首をしめてるようなものだ。
マラドーナが灯したフットボールの火を、吹き消してしまうような、許してはいけない行為だと、私は確信している。
三国同盟でさっさと寝返ったイタリアにはお似合いだとは思うが、北足立郡北部の少年サッカー指導者には決してマネして欲しくはない。
サッカーってのはやっぱり楽しいものであって欲しい。
そして、「しょせんサッカー」という意識を持つことは、サッカーを楽しむ上で、意外と重要なんじゃないかって思う今日この頃なのです。

【参照】
バルサの弱点はここ
対バルサ戦略~偽ファーガソン編~
バルサをマネる3つのポイント
昔のバルサはこうだった
バルサの育成投資方針
バルサ5-0レアルの動画
昨年度(09-10シーズン)CLでのFCバルセロナ評
2009-2010CL準決勝インテル×バルサ第1戦
イニエスタの作り方
FCバルセロナの哲学

あしなが育英会 遺児奨学金「あしながさん」 継続寄付

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