2010年5月23日日曜日

チャンピオンズリーグ決勝 インテルvsバイエルン

ぱっとしない決勝戦だった。
インテルの方は、
守備:ロッベンにボールを持たせて、ゴール近くには入れさせない。遠目からなら好きに打たせてOK。みんなあんま上がるな。守れば君たちがチャンピオンだ!
攻撃:この大会はミリートの大会と呼ばれることとなるだろう。だからボールを奪ったら、全部ミリートに。
バイエルンの方は、
とにかくリベリーがいない時点でお手上げだな。ロッベン君、どうにかしてくれ。

じゃあこの作戦がうまくいったのかというと、どちらもあまり成功していなかった。
ロッベンには何回かゴール近くまで侵入されてたし、バイエルンの方も、早めにロッベン頼みから脱していれば、インテルの守備は崩せていた、と思う。コンディションは明らかにインテルの方が良くなかった。
結局はやっぱりミリートの大会だったわけで、ということは、それを見越して割り切ったモウリーニョの賭がうまくいったんだから、ファンハール<モウリーニョってことは決定。この試合に限っては。


この試合はフジテレビの中継で見たのだけれど、その中で、このアナウンサーとゲスト解説者を騙すのは簡単だな、と思わざるを得ないようなことがあった。
モウリーニョとファンハール、ふたりの師弟関係を象徴するエピソードとして以下のような話が紹介された。
モウリーニョにかなり低レベルのチームから監督のオファーが来た際、

「そんなチームの監督になるくらいなら、私の元でアシスタントをするべきだ。一流になりたいのなら、一流だけを相手にしろ」


とファンハールが説得し、モウリーニョはバルサのアシスタントを続けた、というような話だった。
細部については違っているかもしれないが、だいたいはこんな話だった。
アナウンサーとゲストは、このエピソードを、モウリーニョの才能を見抜いたファンハールの親心、みたいな美談として語って、安っぽい感動を電波に乗せていた。
私に言わせれば、お前らの頭が電波だろ、って感じだったのだが、まあ試合の中継自体も同等のレベルだったので、生暖かく見守ってあげることにした。
・ファンハールがそういうことをしたのは、それが唯一じゃないかもしれない。
・モウリーニョがオファーをことわった理由はそれだけじゃないかもしれない。
・本当にそんなエピソードがあったのかわからない。
・本当だったとしても、ファンハールの意図は別だったかもしれない。
・結局さあ、モウリーニョが成功したからの話ってことでしょ。
・師弟? やってることもサッカーも価値観も、まったく違うみたいですけど。

【総評】
出場停止をくらったのがミリートだったら、間違いなく結果は逆になってた。
ベストメンバー同士だったとしても、結果は違ってた。
サッカーそのものの内容としても、共産主義国同士の試合みたいだった。

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