2010年12月3日金曜日

ワールドカップ開催地決定

2018年と2022年の、ワールドカップ開催地が、かなりあやしい選考過程を経て、昨夜決定した。

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国際サッカー連盟(FIFA)は2日、スイスのチューリヒで理事会を開き、22人の理事の投票でW杯2大会の開催地を決め、2022年大会は招致を目指した日本が落選して中東初のカタールとなった。日本は初の単独開催を逃した。
18年大会は旧ソ連、東欧で初開催のロシアを選んだ。ロシアは14年ソチ冬季五輪に続いてビッグイベントを開く。
FIFAの規定で、日本などアジア勢が次に立候補できるのは34年大会となる。
日本は投票で、22票のうち1回目は3票で、5候補地中4位で通過したが、2回目は2票で最下位となり敗れた。
------------日刊スポーツ-----------

今、小学校6年生の子供たちは、平成10年、つまり1998年フランスワールドカップの年に産まれている子が大半だ。

ということは──

2018年ロシアワールドカップの時には20歳。
そのアジア地区予選の時には18~19歳。

2022年カタールワールドカップのときには24歳。
そのアジア地区予選の時には22~23歳。

そして2026年ワールドカップの時には28歳。
そのアジア地区予選の時には26~27歳。

そして2030年ワールドカップの時には32歳。
そのアジア地区予選の時には30~31歳。

となる。


日本人サッカー選手のピークカーブや引退時期を考えると、ワールドカップへの出場を狙うことに限定するなら、最も巡り合わせの良い幸運な世代だと言える。

(ただし、その開催地については、あまり恵まれているとは言えない。ロシアとかカタールとかでサッカーやれって、どんな罰ゲームだよ。この点では、ロンドンオリンピックとブラジルワールドカップに可能性がある現世代の方が、はるかに恵まれている)

※オリンピックへの出場に関しては、その年齢制限規定が流動的であるために、その有利不利を一概には言えない。

この世代の子供たちは、日本サッカーの将来を担っている「ど真ん中世代」だ。

「谷間世代」だとか「谷底世代」などという、育成上の失敗を繰り返すことのないよう、日本サッカー協会には期待したい。
そして子供たちは、自分たちは「幸運な世代」なのだという自覚を持って、ワールドカップに出て、上位に進出するんだという気概で、日々精進して欲しい。



【おまけ】 プロのサッカージャーナリストの直前予測でもこの程度。
後藤 健生 12月02日10:48

2022年のワールドカップ開催地として中東のカタールが立候補した。だが、カタールが選ばれる可能性はほとんどないだろう。ワールドカップが開かれる夏場の6月、7月のカタールは、気温が45度くらいに上がる酷暑の時期である。そこでカタールはスタジアムや練習場を冷房可能にするという提案をしている。だが、もし、スタジアム、練習場、宿泊施設などをすべて冷房したとしても、1ヶ月間その中にだけいられるわけはない。やはり45度の国でワールドカップをするのは不可能だろう(しかも、イスラムの戒律の厳しいカタールでは、ビールが飲めないのでは!)。



後藤氏のサッカー評論はユニークで、私は好きだ。
でも、国際会議での決定が、それも投票による決定が、「暑いから」くらいの理由で左右されるなんて思ってるんだとしたら、「俺は相当純朴なんだな」と自覚するべきです。
今現在メキシコの菅君、もといカンクンで開催されているCOP16でも、そこでの決定は、決して“合理的”になされたりはしません。もっと別な力によって、会議は揺さぶられるのです。

理由があって、決定がなされるのではなく、
決定の後に、理由が生まれるのです。

ま、何だってそうなんですけどね。
この世界は、機能的、もとい帰納的にできているんですから。
神様が、こういう世界にしたいから、これとこれとあれが必要だ、って創造したんじゃなかったじゃないですか。
「あれ出てこい。これも作っちゃえ。あ、あれ忘れてたわ」って感じで、いろんなものを次々創った結果、この世がこういう世界になった、と聖書には書いてあります(クリスマスが近いですしバージョン)。
科学も、現実(つまり結果)がこうだから、そこにはこういう理屈(つまり理由)が存在しているはずだ、という仮説の積み重ねで構築されています。

結論:世の中は結論が先、理由は後。

ということで、ヨロシクです。




以上

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