2010年12月6日月曜日

すげー奴が落ちぶれる理由(わけ) その6

すげー奴が落ちぶれる理由(わけ) その6

ビジョナリーカンパニー(HOW THE MIGHTY FALL すげー奴がどう落ちぶれるか)
衰退の五段階
ジェームズ・C・コリンズ(山岡洋一)
日経BP社
2010年7月26日 発行
2200円+税

その1 
その2
その3
その4
その5
その6

◆「IBMでの約十年間に、わたしは企業文化が経営のひとつの側面などではないことを理解するようになった。ひとつの側面ではなく、経営そのものなのだ」。p263
◆「親切な人を雇って販売方法を教えることはできるが、販売のプロを雇って親切になるよう教えることはできない」。
「ときおり裁判で負けることになっても、当社の基準に達しない従業員を維持するより良いと考えている。弱い従業員は周囲に影響を与えて、足を引っぱるからだ」p275
◆偉大な組織を築いた指導者は適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろし、適切な人を主要な席につけ、その後に、バスの行き先を決めている。「だれを選ぶか」をまず決めて、その後に「何をすべきか」を決める。p281
◆規律ある考えができ、規律ある行動をとる規律ある人材が各人の責任の範囲内で自由に行動することが、偉大な組織を築く規律ある文化のカギである。規律ある文化では、人々は仕事を与えられるのではなく、責任を与えられる。p283
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これはアメリカの企業経営についての本ではあるが、他にもいろいろと応用が可能だ。
言ってみれば、この本に描かれているのは、『ホモ・サピエンス』という種が群れとなった場合の行動傾向分析だからだ。
だから当然、個々人への戒(いまし)めとしても、また過去の失敗を昇華する手助けとしても、私のこの腐りかけの脳みそに刻み込まねばと思わされた内容がいくつもあった。
同じように、規模の違いはあれ、少年サッカーチームという組織を運営する上でも、参考になるであろう本だと、私は確信した。
ご一読されることをお奨めする。

その1 
その2
その3
その4
その5
その6

END

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