2010年12月6日月曜日

すげー奴が落ちぶれる理由(わけ) その5

すげー奴が落ちぶれる理由(わけ) その5

ビジョナリーカンパニー(HOW THE MIGHTY FALL すげー奴がどう落ちぶれるか)
衰退の五段階
ジェームズ・C・コリンズ(山岡洋一)
日経BP社
2010年7月26日 発行
2200円+税

その1 
その2
その3
その4
その5
その6

◆決して屈服してはならない。戦術は変える意思をもたなければならない。だが、基本目的をあきらめてはならない。たとえ自分が長く苦労した大きな部門を閉鎖することになっても、失敗に終わった事業アイデアは放棄する意思をもたなければならない。だが、偉大な企業を築くというアイデアは決して放棄してはならない。これまでとは重なる点がまったくなくなるとしても、違う事業構成へと進化していく意思持たなければならない。だが、自社の企業文化を特徴付ける原則は決して放棄してはならない。創造的破壊が不可避であることを受け入れる意思をもたなければならない。だが、みずからの将来をみずから作り出す規律は決して放棄してはならない。損失を受け入れ、痛みに耐え、一時的に自由を失う意志をもたなければならない。だが、いずれかならず勝利するとの確信は決して放棄してはならない。過去の敵とも手をつなぎ、必要に応じて譲歩する意思をもたなければならない。だが、基本的価値観は決して、絶対に放棄してはならない。
暗闇からの脱出の道は、このように腹立たしいほど頑固な人物、そもそも屈服することができない人物からはじまる。強烈な敗北を喫するのはやむをえない。永続する企業や社会団体なら、その歴史のなかでほぼかならずそういう時期がある。だが、長期にわたって苦闘する価値があるのは価値観と目標があるからであり、これを放棄してはならない。失敗とは外的な状態ではなく、心の状態である。成功とは、倒れても倒れても起き上がる動きを果てしなく続けることである。p204
◆誰かをしっかり管理する必要があると感じた場合には、採用にあたって間違いをおかした可能性がある。p253
◆「『個人の尊重』は……権利意識がはびこる一因となった。『個人』が『尊重』されるようなことを何もしなくてもいいとする見方であり、IBMの社員だというだけで充分な福利厚生と終身雇用を当然のこととして期待する考えである」。p261

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