2010年12月6日月曜日

すげー奴が落ちぶれる理由(わけ) その4

すげー奴が落ちぶれる理由(わけ) その4

ビジョナリーカンパニー(HOW THE MIGHTY FALL すげー奴がどう落ちぶれるか)
衰退の五段階
ジェームズ・C・コリンズ(山岡洋一)
日経BP社
2010年7月26日 発行
2200円+税

その1 
その2
その3
その4
その5
その6

◆(「恐ろしい」状況にあったゼロックスを、堅実な方法で立ち直らせたアン・マケイヒーCEO)「わたしにとって、こうした動きはすべて、従業員が引退まで勤められる会社にし、従業員の子供たちが入社して働きつづけられる会社にし、いつの日か、実績を誇れる会社にするためのものだ」p193
◆(絶望的に思える)第四段階に入っていても、一発逆転策にすがるサイクルから抜け出して一歩ずつ再建を進められる資源が残っていれば、進路を逆転させることができる。p195
◆まだ転落していないのであれば、危機ではないのに危機を宣言したくなる誘惑に警戒するべきだ。ガースナーの哲学(ゲゲ註:一発逆転の誘惑を捨て去ること)を思い起こすべきである。正しい指導者は、事業が好調なときも不調なときも、脅威に直面しているときも好機を活かそうとしているときも、いつも変わらず緊迫感をもっている。進歩を求める創造的な欲求、内部の衝動に突き動かされている。いうならば、胸がいつも熱く燃えているのであり、脅威にぶつかっていてもいなくても、この点に変わりはない。危機など存在しないときに危機だといいたて、足元に火がついているのだから間もなく猛火に包まれて崩壊すると叫んでいては、皮肉な見方を生むだけになる。適切な人材は足元に火がついていようがいまいが前進しようと努力し、他人を操ろうとはしない。p195
◆すでに衰退がはじまっているのであれば、そして、正真正銘の危機に直面しているのであれば、一発逆転策にすがるサイクルから早く抜け出すほど良い結果が生まれる。回復への道は何よりも、健全な経営慣行と厳格な戦略思考に戻ることにある。p196
◆(チャーチルが贈った母校ハロー校の卒業式式辞)「これが教訓だ。決して屈服してはならない。決して屈服してはならない。決して、決して、決して、決して、相手の大小を問わず、強弱を問わず、決して屈服してはならない。名誉と良識の確信に対してでない限りは屈服してはならない。力に屈服してはならない。敵の力が圧倒的だと思えても、屈服してはならない」p204

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