2010年12月10日金曜日

酒と帽子

いつも飲んでるのはこの酒↓。

CACHACA 51(カシャーサ シンク(ゥ)エンタ・イ・ウン)



51という番号の由来は、51番目の樽の出来が良かったってことらしい。


これはカシャーサ(CACHACA)とかピンガ(PINGA)とかって呼ばれる、ブラジルの蒸留酒。
カシャーサであるための定義は、ブラジルで産出されたサトウキビを原料として、その絞り汁を醗酵させたアルコール度数が38~54度の蒸留酒であること。

ブラジルでは国民酒といってもいい、ごく当たり前の酒っていう存在で、ピンガは『サトウキビのフレッシュなしぼり汁を、にごったそのまま発酵・蒸留させるから本物』で、ラム酒は『砂糖を取った後のしぼりカスに混ぜ物をしてごまかしてる偽物』っていう人もいる(ほとんどのブラジル人はそんなこと気にしてない)。
それに、ピンガは他の蒸留酒と違って単式蒸留器で蒸留するんで副生成物の含有量が多い。つまり、味の深みや、香りに個性があるってこと。品質にばらつきがあるともいう(今の51はそんなことない)。
それを樽熟成してから活性炭処理をして無色透明のかたちで製品化する。色の印象とは逆で酒質は重い、ように私には感じられる。

【ピンガ(カシャーサ)とラム酒の主な違い】

その1

ラムは、サトウキビジュースから砂糖成分を極限までしぼり尽くした“カス”であるところの「糖蜜」から作られるが、カシャーサは新鮮なサトウキビジュースをそのまま発酵、蒸留して作る。

その2

ブラジルと西インド諸島の気候や気温などにより、本来持っている酵素や細菌が異なる。

その3

異なった文化圏(ポルトガル語対スペイン語という言葉や生活習慣など)での製造の手順や手法が異なる。
スペインの方が、(ラテンにしては)規律的というか、(ラテンにしては)厳密な感じがする。
悪くいうと、ポルトガルの方は、何にでもあんまりこだわらない(気がする)。

その4

これこそが最大の違い。

それは「樽」!

ブラジル以外で製造されるスピリッツ(ラムなど)の多くは、200リットルのアメリカやヨーロッパの広葉樹(オーク)の樽やバーボンの空樽で熟成される。対して、ブラジル原産のカシャッサは、それらよりも大きい1万リットル程度の樽を使用する。
樽にはアマゾンの森林樹や大西洋沿岸の森林樹(クマルとかいう名前らしい)を使う。

これらの違いで、ブラジル原産のカシャッサは、ラム酒とは異なる、独特な味わいと香りのあるスピリッツとなっているのだ!!



で、ここからが本題。

先日、懐かしいピンガをいただいたので何となく写真を撮ってしまったのですが、我ながら結構いい感じに撮れたので、ネットに流して「グローバル」な「世界」に「流出」させてしまおう、と思ったわけです。はい。




このピンガ(カシャーサ)は、イピオカ(Ypioca)といいます。
別に入手困難というわけでもなく、通販で簡単に購入できる程度のものです。
ですけど、どこのバーでもおいているという酒でもなくて、でもってまた、その辺の酒屋の店先でいつも売っているってものでもないので、なんとなく縁遠くなってしまっていたお酒なのです。

イピオカ(Ypioca) 1890円


イピオカプラータ(Ypióca Prata) 1470円




では、今回はこのへんで。

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