疑心暗鬼を生ず ぎしんあんきをしょうず
疑いの心があると、何でもないことまであやしく思えてしまう。
怖いと思っていると、何もない暗闇に鬼を見てしまうように。
馬には乗ってみよ、人には添うてみよ
うまにはのってみよ、ひとにはそうてみよ
馬の善し悪しは乗ってみなくてはわからない。人の善し悪しも一緒に過ごしてみなくてはわからない。
何事も、第一印象で決め手はならない。夫婦の相性というのも、暮らしてみなければわからない。
灯火親しむべし とうかしたしむべし
秋は涼しく、夜長となるので、読書や勉強に向いている。
頭の上の蠅を追え あたまのうえのはえをおえ
他人の世話をやくよりも、お前はまず自分のことをちゃんとやれ。
病は気から やまいはきから
病の症状というのは、気の持ちようで重くも軽くもなるということ。
落ち込んでいると病気になるという解釈は誤り。
生酔い本性違わず なまえ(よ)いほんしょうたがわず
酔っぱらっていても、その人の本性は変わらない。
寡は衆に敵せず かはしゅうにてきせず
少数は多勢にはかなわない。
戦うときには頭を使えという意味にも使われる。
明日は明日の風が吹く あしたはあしたのかぜがふく
帆船に由来する。風のない時、風向きの悪いときに気を病んだり労を尽くそうとがんばるより、明日になったらいい風向きになるかもよってこと。
明日は淵瀬 あすはふちせ
昨日は淵だったところが、今日は瀬になっているように、明日のことは誰も保証できない。
今日、明日のことを知らず きょうあすのことをしらず
今日という日はこれだけ確かなものなのに、今日この時に存在している誰も明日のことは何もわからない。
只今が其の時、其の時が只今なり ただいまがそのとき、そのときがただいまなり
『葉隠』
私たちには「今」しかないということ。「さっき」も「次」も、現実には存在しないということ。
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