2010年10月20日水曜日

大宮アルディージャを考える

ホームゲーム開催時の入場者数に関する調査結果等のご報告
2010.10 .19


2010年10月2日(土)に開催したホームゲームでの公式入場者数について、本来発表すべき入場者数との相違が発生したことを受けて、過去の入場者数も含めて調査を実施いたしましたので、その結果等をご報告いたします。なお、今回の件につきまして、多数の方々に対してご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

◆入場者数の実態等について

過去のホームゲームにおける公式入場者数とゲート通過入場者数(ゲートカウンター実数) +ゲート外入場者数の数値について調査した結果、2007年11月11日のNACK5スタジアム大宮オープン以降の全てのホームゲームにおいて、VIP来場者やビューボックス利用者、車いす観戦者に加えて、選手家族やイベント関係者等についても、入場ゲートを通らないで入場させる運営を行っていたこともあり、以下の通り、ゲート通過入場者数の数値に相当数の上乗せを行って公式入場者数として発表を行っておりました。

<概況>
2007シーズン__対象試合計__公式入場者数__ 27,710 __ゲート通過+ゲート外入場者数___23,020_差分_ 4,690
2008シーズン_________計__公式入場者数__205,265__ゲート通過+ゲート外入場者数 __179,456 _差分_25,809
2009シーズン_________計__公式入場者数__301,038__ゲート通過+ゲート外入場者数 __252,428 _差分_48,610
2010シーズン_________計__公式入場者数__199,549___ゲート通過+ゲート外入場者数 __166,921 _差分_32,628

再)前節(対浦和)___________公式入場者数__33,660____ゲート通過+ゲート外入場者数___29,575_差分___4,085

※ゲート外入場者は「VIP来場者」「ビューボックス来場者」「車いす観戦者」
※数値の根拠
・ ゲート通過入場者数・車いす観戦者数:警備業務委託先である会社より受領した入場者数集計表
・ VIP来場者数:VIP座席表(但し、ビューボックス利用者を除く)
・ ビューボックス利用者数:ビューボックス座席表



◆本来発表すべき入場者数との相違が発生した背景について

(1) 当クラブにおけるJリーグが定義する入場者数についての理解不足、不適切な運用による入場者数の補正



NACK5スタジアム大宮が使用開始となった2007年11月11日開催のホームゲームにおいて、事前にスタジアム収容人数(15,300人)の95.0%にあたる14,530枚の発券を行ったところ完売となり、また当日、幹部2名(以下、両名)がピッチレベルから確認した限りでもスタンドは満員の状態でありました。
実際、当日のゲートカウンター実数は11,725人となっていたものの、ゲートを通過しないVIP、選手家族イベント関係者等多数のお客様が入場していました。こうした状況を踏まえて、両名が本来はゲートを通過したもの以外については、VIP来場者、ビューボックス利用者、車いす観戦者及びそのヘルパーのみを入場者数としてカウントすべきところ、ゲートを通らずに入場いただいた選手家族、イベント参加者等についても、当日のイベント等の開催状況、スタジアムにおける観客の着席状況等について総合的に勘案して、入場者数を推計し、公式入場者数の補正を行っていました。
なお、この後も先般の埼玉スタジアム2○○2でのホームゲームに至るまで、本来、ゲートを通さなければならない選手家族、イベント参加者等について、ゲートを通らずに入場していただくという運用は続いておりました。


(2)安全性・快適性に配慮したスタジアム収容可能人数との兼ね合い

2007年12月1日及び2008年3月9日にホームゲームを開催した際(ゲートカウンター実数はそれぞれ11,243人及び12,482人)、スタジアム所在エリアを管轄する大宮警察署から、安全面の確保ができない状況と見受けられるため何らかの対策を講じるよう指導を受けました。
これを踏まえ両名が、独自にスタジアムにおけるお客様の安全性や快適性の確保を目的として入場可能上限数を15,300人よりも低く設定し、これに基づいて入場者数を抑制いたしました。その際、見た目が満員にも関わらず、公式入場者数が少ないといった違和感を生じさせないようにするため、入場者数の上積みを行い、以降こうした行為を恒常化させました。


(3)「2009年までに年間観客動員30万人」の自主目標の達成

当クラブの進むべき方向性をより多くのファンやサポーターの皆様、スポンサー様にご理解いただくために、自らに対するコミットメントと内外に対するアピールという意味をこめて、2007年4月に「アルディージャの誓い」を定め、その中で「2009年までに年間観客動員30万人」との自主目標を設定し、その達成に向け全力で取り組んでおりました。そうした中で、目標が未達成となった場合は、支援の縮小やサポーター離れ等、クラブにとっての不利益が生じることを両名が懸念し、入場者数の上積みを行っていました。


◆認識した問題点について

今回の調査の結果、認識した問題点は次のとおりです。

A : 入場者数に関するJリーグ統一基準がクラブ内で共有されていなかった。
B : Jリーグ統一基準を遵守する上で、本来は入場ゲートを通過する必要がある選手家族、イベント関係者等の観戦者を、入場ゲートに誘導する運営体制の整備がなされていなかった。
C : 特定の人物のみで公式入場者数を決定する仕組みになっていた。




◆再演防止策について

□Jリーグ統一基準の社内理解を確実なものにするため、他Jクラブでの研修を速やかに実施します。
□10月24日(日)のホームゲーム開催時より、次の対策を行います。
(1) 公式入場者数の発表については、Jリーグ統一基準に基づき、入場ゲート通過者、VIP来場者、ビューボックス利用者、車いす観戦者の各数値を加算する運用を行います。
具体的には、後半30分までに警備業務委託先である会社より受領した入場者集計表及びVIP座席表・ビューボックス座席表を運営本部内に明示し、複数のクラブスタッフの確認を経てクラブ代表に報告した後、最終数値を発表します。
(2) 入場ゲート開門前にスタジアム内にいらっしゃるイベント関係者等がイベント終了後に試合観戦を行う場合、一旦入場ゲートの外に出て再入場して観戦してもらうよう事前アナウンス及び誘導を強化・徹底します。
(3) スタジアム来場者に再入場を許可する運用を行う際は、入場ゲートと再入場ゲートを個別に設置し、入場者数を重複してカウントしないようアナウンス及び誘導を強化・徹底します。




◆その他

クラブ代表である渡邉誠吾は、本件の責任を取り、問題を解決するための運営体制を確立次第、辞任いたします。また、今回の両名については、社内規程に基づき、厳正に対処いたします。

以上のとおり、調査結果等についてご報告申し上げます。



-----------------------------------------
一番の問題は、この項目だろう。

**************
(2)安全性・快適性に配慮したスタジアム収容可能人数との兼ね合い

2007年12月1日及び2008年3月9日にホームゲームを開催した際(ゲートカウンター実数はそれぞれ11,243人及び12,482人)、スタジアム所在エリアを管轄する大宮警察署から、安全面の確保ができない状況と見受けられるため何らかの対策を講じるよう指導を受けました。
これを踏まえ両名が、独自にスタジアムにおけるお客様の安全性や快適性の確保を目的として入場可能上限数を15,300人よりも低く設定し、これに基づいて入場者数を抑制いたしました。その際、見た目が満員にも関わらず、公式入場者数が少ないといった違和感を生じさせないようにするため、入場者数の上積みを行い、以降こうした行為を恒常化させました。
**************


これは何を言っているのかというと、NACK5スタジアムに入る観客数は1万2千人だと言っているのだ。


それ以上詰め込めると「安全面の確保ができない」つまり「過積載」「定員オーバー」だと警察から指導されているという事実は、とても看過することのできない重大な問題である。
「見た目が満員にも関わらず、公式入場者数が少ないといった違和感」というのも実は違和感でもなんでもなく、見た目と入場者数の方が正しいのであって、器の容量表示の方に「ウソ」があったのだ。
言ってみればこれは「偽装表示」そのものだ。
長い間、700mlのラフロイグ(ウイスキー)がすぐに空になってしまうのがどうも解せないと思っていたが、そのわけがこれでわかった。ラフロイグのビンには700ml入らないのだ。そうだそうだ、そうに決まった。だから決して私が飲み過ぎなわけではないのだ!
そう、これと同じことを、大宮アルディージャはしてくれた。

私の愛していた桜と冷たいイスと汚いトイレの大宮公園サッカー場を勝手に作り変えたあげくこのありさま。なんたることかと桜が泣いてるわ! 動物園のヒグマも化けて出てくるっちゅうねん! そやろ! なあ、あんさん。そやな。そやそや。もうかりまっか? そうでっか? そうでんなあ。そうでんなあ。

発想というか、考え方、世の中の見方、正義感、義務感が、まるっきり役所的というか、役人的というか、共産主義的なんだよな。
結局数字の帳尻が合えばOK、みたいなこの感じ。
毎年残留争いしてるだけで、一向に向上しないのも、なんか一緒って感じ。
勝ち点の帳尻合わせ職人。
ヤナ感じだよね~。


地元に近いから応援してはいるけど、昔っから経営の仕方とかチームの在り方には疑問を感じていた。
練習場がレッズランドの下流の荒川河川敷ってのもそうだし、地元とはまったく関係のない変な外国人監督や、その外国人監督つながりなのか大宮に愛着を持とうと思っていない外国人選手が増えたりさあ、そういうのって応援しようっていう気持ちが萎えるんだよね。
立派なスタジアムの前に、まともな練習施設の整備でしょうが、スポーツの常識で考えればさあ。
かっこいいスタジアムを建てただけじゃあ金メダルは取れないって。箱モノ発想が国体だよ、それじゃ。
店構えだけきれいにリフォームしたって、厨房や板前に問題を抱えたままじゃあ、お客さんは増えないって。わかんないのかな、こんなことが。

いっそのこと、今回のことを契機に一念発起、心機一転して、原点から「ホームタウン」について柱となるビジョンを立てて欲しい(今まではその場しのぎでまったくなかった)。
J1の規定に満たないサッカー場をホームにしていることは『原則的』にはできないんだし、じゃあNACKを再改修ってのも現実的じゃあない。しかし『サブ』としてなら十二分に使える。
マーケティングの基本からも、集客力のある店から顧客を奪うには、そのターゲット店よりも優れていることが最低条件なんだから、浦和レッズの横で店を張るには、大宮アルディージャでは力不足・覚悟不足だったってこと。もはや議論の余地なし。答えは出た。
今後どんなにがんばったって、お客さんが右肩上がりに伸びていくってことは絶対にない。そういう視点に立って、今後の再建を計画するべきだろうと私は思う。

あの横浜ベイスターズでさえ、横浜を離れるうんぬんって話になってるご時世に、率直に言って「大宮アルディージャ」のままでは希望は見いだせない。
10年以上、スタッフやボランティアや地元商工会や青年会があれだけがんばってもこの体たらくなんだ。現実を見つめよう。もしアルディージャの経営に、経営のプロがかかわっているのなら、経営のプロとしての判断を下すべき最後のタイミングだと思う。

もう浦和だあ大宮だあと争っている場合じゃない。
レッズの観客動員だって黄色信号なんだから(レッズの規模からするとすでに赤になりかかっている、という人もいる)。
さいたま市が一体になって、周辺のファンをレッズに集客するような政策をとらないと、観光資源としてのレッズも5年持たないかもしれない。それくらいJリーグの置かれている状況は厳しい。ザッケローニがたまたま当たったから救われているが、もしアルゼンチン戦、韓国戦で結果が出ていなかったら、代表試合の放映権料さえ、ばっさり切られていただろう。そうなったっていたらと考えるとぞっとする。

アルディージャはさいたま市や商工会、そしてNTTやスポンサー各社、サポーター、そしてそしての“Mr.勘違い野郎Jリーグ様(ちなみにもうひとりの勘違い野郎はジャスラック様です)”と真摯な話し合いをして、ホームタウンをどうするのか結論を出さなければならない。もはや状況と環境は、はっきりと変わってしまったのだ。
NTTと決別してJ2で生きていくのか(NTTにしてみれば、J2チームを抱える経営上の理由がないので)。いや奇跡的に株主からの賛同も得られ、NTTが「J2アルディージャでいいよ」と言ってくれたとしても、観客数の下降低迷は避けられない状況は変わらないことをどう分析・判断するのか。数年後には、市民認知度すら5割を切るだろう。

それでもいい、という生き方もある。熟慮の末、覚悟して、それを選択し、責任を背負い込む、とNTTとさいたま市が腹を決めたのならそれでもいい。いわば経営の籠城作戦ともいえる決断だけど。
「と、殿~!」「わしはどこへも逃げぬ。最後まで逃げぬぞ~」ガラガラガラ~。チャンチャン。

大宮アルディージャはもう限界。
むしろここまでよく頑張った、と私は思う。
日産のマーチがタイで作られ、NEC(日本電気)のパソコンが台湾で作られ、JAL(日本航空)は事実上倒産し、もしかしたら次は日立が倒産するんじゃねえかとまで言われるこのご時世、ホームタウンがどこにあるかなんて、大した問題じゃない。チームが愛されること、スタッフや選手たちがサッカーを続けられること、そしてファンとサポーターがアルディージャのサッカーを楽しめること、これらだけを経営陣は考えるべきであって、浦和と大宮の歴史だとか、チームができた経緯だとかっていう昔のくだらないことにはとらわれないことだ。そうじゃないと、アルディージャ自身が、数年で消滅してしまうだろう。

ピンチをチャンスに変えることができるかどうか、それが指揮官の役目だ。
涙を流して頭を下げることは、指揮官のすることじゃない。
船底に穴のあいた艦を港まで返すこと、エンジンから火を噴いている旅客機を着陸させること、それが“長”の務めだ。
船員や乗客に「ごめんんさない」と泣いて謝るのは、ヒーローじゃない。映画なら、雑魚の役だ。

チームのために、皆から嫌われても、怒号を浴びても、正しい決断をするのが“長”である指揮官の役目だ。
だから“長”はひとりなのだ。

さあ、大宮アルディージャの指揮官である“社長”さんは、どういう決断をするのかな。
まさか辞任の意向を示した直後に、さっさと親会社に帰って「いやあ、新聞に出ちゃったよ。まいったまいった。でもまあ、結構面白かったけどね」って歓迎会でスピーチして、あなたの人生の思い出の1ページにして終わりってわけじゃあないでしょうね。

はっきりいって、大宮アルディージャは、埼玉県のサッカーのためには、まだ何も寄与していませんよ。
旧大宮市と現さいたま市にとっても、何も寄与していませんよ。年に数回、大宮駅東口から氷川参道にかけてのあたりのゴミ拾いをちょこっとだけしただけですよね。
そして埼玉県の少年サッカーにも、まあったく寄与していません。
大宮アルディージャのジュニアチームができてよかった、なんて声を、少年サッカー関係者から聞いたことは一度もありません。

いったい何がしたいんですか?
本当に、サッカーを愛してますか? サッカーを楽しんでますか?
サッカーで儲けようと、本気で考えていますか? 真剣勝負で経営していますか?

さいたま市だって、Jリーグだって、アルディージャがつぶれるよりは、再建できる策に賛同してくれます。
アルディージャの経営陣は、どうか本気になってください。
お願いします。


【訂正&謝罪】
日立さまへ
失礼しますた。


日立、営業黒字2000億円超 高機能材料が堅調
2010/10/22 2:01
情報元 日本経済新聞 電子版
 日立製作所の収益が拡大している。2010年4~9月期の連結営業損益(米国会計基準)は2000億円超の黒字(前年同期は247億円の赤字)となったもよう。従来予想は1700億円だった。新興国を中心とした景気回復の恩恵を受け、デジタル家電や自動車向けの高機能材料が堅調だ。4~9月期の連結営業利益で電機大手のトップになった公算が大きい。



でもですね~、ブレ幅がでかいっつうのは、躁鬱病みたいなもんで経営的には問題があるってことっすよ。
ご用心ご用心。

0 件のコメント:

コメントを投稿