2010年10月9日土曜日

サンパウロFCユースの爆笑インタビュー

インタビューを受けているサンパウロFCユースチームの選手たち。
みんなの明るい笑顔がいい。
サッカー選手はこうじゃないと。
暗い奴とか気どった奴とか、最高額の最新ファッションに身を包んで世界を放浪する奴とか、後輩をいじめる奴とか、そういうタイプは「求道系、究める系」のスポーツには向いているかもしれないけど、「楽しむ系」スポーツであるサッカーには向いていないようにわたしには思える。

人類の限界を突き詰めるための物差しと、神様が人間にくれた楽しみ、の違いかな。

現役辞めたらデブるのがサッカー選手気質。基本楽天家。
現役辞めても自己管理ばっちりっていうマイナス思考、心配性、悲観家の選手は、記録や数字を追求する競技の方が向いていると思うんだよね。


内容はまったくないけど、楽しそうってことで。いったい何がそんなに面白いのかっていうくらいに笑ってる選手たち。
Conheca os futuros craques do SPFC (Time Juvenil) (7:21)




4:05 好きな選手を聞かれてジダン、カカという答えの多い中、「メッシ」と答えた選手が突っ込まれてる。
笑いのタイミングは世界共通なのだなあと実感した。


ブラジルのプロチームは下部組織を、

14歳~15歳 インファンチル
16歳~17歳 ジュベニール
18歳~20歳 ジュニオール

という感じで3つのカテゴリーに分けていて、各カテゴリーごとにまあだいたい25人(けが人がいても紅白戦ができて、GKのサブがいるくらいの人数)程度がいる。
日本のジュニアユースにあたるインファンチルでレギュラーとして試合に出られるのは、チームがある街の規模にもよるけど、サッカーをやっている小学生世代の5、6千人にひとりくらいだろうか。

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少年サッカーの競技人口は埼玉・神奈川で1万5千人、東京で2万4千人といったところだろう。
そのうちの小6だけがJ下部のジュニアユースへ入る資格を持つのだから、門戸の広さはブラジルとは比較にならないってことになるなあ。
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さらにブラジルは、誰かが選手登録すればし誰かが契約解除される、厳しい世界だ。一度入れば(大学みたいに)原則入れ替わり無しの日本とは、この点でも大きく異なる。

しかしこれは、日本とアメリカ以外の国では当たり前のことで、誰かがテストで入れば誰かが出て行く。このプロなら当たり前の環境が、子供年代にも当てはめられるのが世界なのだ。子供がスポーツを娯楽、余暇として楽しめる国は世界中にほとんどないのが実情だ。

子供たちのためにどちらが良いのかと言えば、わたしは日本の環境の方だと思う。
日本における「スポーツ」の概念から言ってもそうだろうと思う。
しかし南米やアフリカ、そして世界のほとんどの国における「スポーツ」はそうじゃない。
選ばれ、そして幸運を持ち、さらに競争で這い上がってくる強さ、の備わった人間だけが「スポーツ」を「する」ことができる。そこに「楽しさ」があるのかどうかはわからないが、でも確かにユニフォームにそでを通すことができるのは、そういう者だけなのだ。

昨夜、日本がアルゼンチンに快勝した。
もう少し能力の高いFWがいたなら、確実に3-0で勝利していたほどの完勝だった。
アルゼンチンの選手たちやスタッフ、そして国民は、わたしたち日本人が想像している以上のショックを受けているに違いない。
彼らにとってサッカーは、そういう存在なのだから。

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