2010年5月19日水曜日

少年サッカーとお弁当

いちにちがかりの試合の日、子供たちがお弁当をぱくついている。
中にはかなりボリュームのあるおかずが入ったお弁当を抱え込むようにして、わいわい騒ぎながら口へと運んでいる子もいる。
でもその子が体に押し込んでいるのは、試合向かうためのエネルギーではなく、体の重みを増すウエイトなのだ。

口に入った食べ物が小腸を抜け出るまで約5時間かかる。吸収された栄養素は、すぐ筋肉で消費されるわけではないから、お昼に食べたお弁当がエネルギーとなって使われるのは早くても夕方くらい。

つまり前日の夕方から当日の朝早めにかけてとった食事がエネルギーとなるのであって、それ以降にとったものは、お腹の中で重りとなっている。試合中の水分補給にしても、それはあくまで水分補給として有効なのであって、糖分などは胃の余計な負担でしかない。美味しい味がついていれば、気分転換にはなるかもしれないけど。

よって、試合前の二時間以内に食べるお弁当には、栄養とかカロリーとか考えず、子供がやる気になるものを用意するのがいい。もちろん、胃の中でごろごろと転がるような食材はだめ。すぐにペースト状になるようなものがいい。マラソンの途中食にバナナがいいとされるのはそのためだ。すぐエネルギーに変換できるから、なんてことをいうのは、知らないのにイメージで知ったかぶる、適当でいい加減な人だから信用しないように。

遠足に持っていくジュースとお菓子の組み合わせなんていうのも、実は意外に悪くない。
肉類が好きな子なら、肉のかたまりそのままの唐揚げや生姜焼きより、ミンチを固めたハンバーグやミートボールの方が良い。
サンドイッチにハムは使わない方が良いし、おにぎりにシャケは入れない方が良い。シャケフレークならいいけど。

でもこれからの季節、食中毒のリスクを考えると、中途半端に手作りするより補助食品的なお菓子と缶ジュースだけにして、他には果物もなしっていうのがいいかもしれない。水分の多い果物は、意外と食中毒の原因になってるんだよね。

お母さんとしてはプライドが傷つくだろうけど、ここはぐっとそれを飲み込んで、お弁当箱を食器棚の奥へ仕舞い込み、代わりにコンビニの袋、じゃなくかわいいランチボックスにでも入れたお菓子と缶ジュースを、子供に持たせてあげてください。

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