2010年8月4日水曜日

世界の十代

世界の十代

エデン・アザール(Eden Hazard 1991年生まれ)LOSCリール@フランス所属


ネイマール(Neymar 1992年生まれ)サントス@ブラジル所属


ロメロ・ルカク(Romelu Lukak 1993年生まれ)RSCアンデルレヒト@ベルギー所属



私好みのプレーを見せてくれるのはエデン・アザールだが、大成しそうなのはロメロ・ルカク。
ネイマールはスタイルが、ロナウドでもロマーリオでもなく、ロビーニョに似ているという点が気にかかる。
16歳段階で、トップチームの中心選手として活躍できるあたりに、日本と世界との差を感じてしまう。
そして、これからはスピードがないとどうにもならないというか、世界のトップは「スピード、スピード、スピード」というキーワードが育成のメインに置かれているのだなとも感じた。
日本の中村(俊)や(憲)、遠藤(保)といったタイプは、もはや世界のサッカーでは旧世代にくくられてしまうのだろうか。それはそれで、少しさみしい気もするが。

第34回全日本少年サッカー大会で、トップスピードを保ちながらボールを運ぼうとする意識が特徴となっていような、『世界の十代』の卵となりうるような選手はいたのだろうか。
私は本大会を現地で見ていないのでわからないが、大会前に見た関東近郊の有力チームいくつかには、そういうタイプの選手は見受けられなかった(プレーの正確な子や、裏へ飛び出るときにスピードのある子は何人もいたが)。

実は、北足立北部地区には、2人ほど、いる。
だが、彼らがサッカーを続けてくれるのかはわからない。
プロを目指す子ばかりではから。

思春期を迎えた男の子が、世界でも最も誘惑が多いであろうこの国で、芽が出るであろう時期まで厳しい練習と孤独、そして不安と理不尽さに耐えられるかどうかは、かなり高いハードルだと思う。
続ける子はどうしても早熟な子であるとか、父親や指導者が熱心である子になってしまう傾向がある。
中学に入ると、一般の公立中学では先輩後輩の関係もあるし、いじめの問題や高校進学の問題も出てくる。刺激的な友人や魅力的な彼女もできるだろう。

サッカーの天分に恵まれた子ではなく、サッカーを続けることのできる環境に恵まれた子だけがプロになるのだとしたら、日本のサッカー界はつまらない世界になってしまう。
そのためにも、あまりきっちりし過ぎないくらいの方が、ユース年代まではいいように思うのだがどうだろうか。

あしなが育英会 東日本大震災 津波遺児 単発寄付

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