2010年8月28日土曜日

菅さんと原さん

小沢さんが代表選挙に出馬することが正式に決定した時点で、菅さんの命運も決定しちゃうんだから、菅さんはかわいそう。
たとえ代表選挙で菅さんが勝利したとしても、衆院で3分の2を持っていない「ねじれ政権」は何もできないままバイバイになっちゃうから。
小沢さんとの一騎打ちなんてなったら、そのしこりは角福戦争どころじゃないよ。
素人っぽいところが民主党議員の良さでもあったんだけど、こういう人たちの方がいざ本当の「争い」を経験しちゃうと、バージンや童貞にとっての初体験みたいに、かなりその影響に引きずられがちなんだよね。
実社会とか地方議会とかである程度経験を積んでればそうでもないんだけど。
日本赤軍が過激な方向へ行ったまま帰って来れなくなっちゃったみたいに、刃物を持ったことのないまま大人になって、いざカッとなった手のそばにナイフなんかあったりすると、とんでもない結果になっちゃったりすることもよくある話で、経験のないまま試験で弁護士や中央官僚になっただけの議員なんかは、「玉砕」して散ることが花みたいな発想になる。それくらい使えない。
菅さんにしてみれば、挙党一致体制で国会を乗り切る道を取りたいところなんだけど、挙党一致ってのは要するに大幅な内閣改造を意味してるから、それもできない。
「政治と金」を取り上げて得をするのは野党側であって、中選挙区制の時代ならともかく、小選挙区制で政権党が身内のアラを攻撃するのは、敵を前にして城内から「ここが弱点ですよー!」とアナウンスしてやるようなものだから。
つまり代表選挙の結果にかかわらず、菅さんはかわいそうなことになったなあってこと。

さて一方の原さんは、というとだ。
この原さんというのは巨人の原さん、ではなく、サッカー日本代表監督「代行」の原さんのことだ。
この原さんもかなりかわいそうだ。
そのかわいそうさでは、菅さんに負けず劣らず。
何の意味もない試合で、何の価値もない代表を構成し、指揮しなければならない。
もしこの試合で、万が一負傷者でも出したら、誰が責任を取るのだろうか?
もしそのケガで、選手生命に影響が出るようなことにでもなったら、その選手は泣くに泣けないではないか。
サッカーでは何が起こるかわからない。
いやむしろ、こういう緊張感に欠ける試合の方が、重大な事故は起きやすい。
つまり、こんな日本代表を作らなければならない監督も、こんな代表に選ばれてしまった選手も、かわいそうなことになるんじゃないかなあってこと。

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