2010年8月23日月曜日

ちょっとイイ話 夏の思い出 バディーSCの場合

ちょっと調べたいことがあって検索していたら、こんな記事を見つけた。
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『バディーSC初出場制覇へあと1勝…全日本少年サッカー』
◆報知新聞社後援 第34回全日本少年サッカー大会第5日 
▽準決勝 バディーSC2―1柏レイソル(6日、西が丘)
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/etc/news/20100807-OHT1T00019.htm

逆転勝利の裏には“虫捕りリフレッシュ”があった。1次ラウンド、準々決勝はJヴィレッジ(福島)で行われたため、福島・いわき市に宿泊していた。5日、東京へ移動する前、約1時間、宿舎近くの山で、虫捕りをした。「あまりに行きたいとはしゃぐので」と南雲監督は笑うが、イレブンには連戦の疲れをとる最高の“薬”となった。チーム一の虫好きのMF小笠原由多(6年)は「リラックスできた。今日の試合結果につながった」と虫捕り効果を強調。逆転弾をたたき込んだ土田も「宿舎には少なくてもクワガタ8匹にカブトムシ2匹はいる」と虫に癒やされての勝利を喜んだ。

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日本一になるような超強豪チームというのはサッカー以外みんなシャットアウトして、夏休みは合宿と連戦のサッカー一色、だと思っていたのだが、こんなこともしてるんだなあと良い意味で驚いた。
監督氏の「あまりに行きたいとはしゃぐので」というセリフからは、きっといい雰囲気のチームなんだろうなあと想像させられる。こういうチームでサッカーができて、あげく日本一になったんだから、子供たちにとっては最高の夏休みになっただろう。「少年年代のサッカーチーム」としては、実に理想的な運営がなされているように見える。

サッカーのない日や、友だちと遊んでいても、ケイタイやDSしかしない子も多い中、「虫取りがしたい!」とコーチに直談判する子や、「チーム一の虫好き」などという肩書きを持つ子がいるチームが、それも神奈川県の横浜市にあるなんて信じられない。だって、神奈川大会を見に行ったときの会場だったマリノスタウンがある環境なんて、「虫取り」とはまったく対極にある、「コンクリートだらけの人工タウン」なんだよ。周囲は巨大マンションだらけだし。あんな環境で育ったら、ふつうは虫に触れない子や、まったく関心を示さないような子になるはずなのに。

小学生年代での長期遠征とかにはあまり好意的な考えを持っていなかった私だが、こういう事例があることを知った今は、地方の自然豊かな場所での大会に遠征することも、都会のチームにとっては、子供たちの『世の中経験』の幅を広げる可能性があるかもしれない、と考えれば全部ダメってことでもないかもしれないかも、と考え始めている。

ただこういうことが出来る引率者や監督・コーチはそうそういないだろうな。
万が一の事故のリスクを考えたら、試合と練習以外は室内でゲームでもしててくれた方が安心だと考える「大人」がほとんどだろうから。
子供の方にも、バカをやったらみんなに大迷惑がかかるということが想像できるくらいの脳みそが必要になる。

結局のところ、こういうイベントができるってことは、大人も子供を信用していて、子供も大人を信用しているような、そういう信頼関係を構築できているようなチームだってことなんだよな。
そりゃあ強いわけだわ。

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