2010年7月15日木曜日

頭が良い人の頭の中

昨日(2010年 平成22年 7月14日 水曜日)の朝日新聞経済面に、原油先物価格の記事が出ていた。
原油の先物価格のチェックにはうるさい私としては、かなり腹立たしい予測となっていたので、ここに記録としてコピーしておく。

asahiドットコム記事より-----------

原油90ドルに上昇の可能性も 今年後半、米流出事故で日本エネルギー経済研究所は13日、今年後半の原油価格の見通しを発表した。国際指標となる米国産WTI原油先物価格は現在75ドル前後で推移しているが、メキシコ湾の原油流出事故の影響で80~90ドルに上昇する可能性があるとしている。
 事故を受け、米政府は新しい安全規則を打ち出すなど深海での原油開発の規制を強めており、こうした動きは他の産油国にも広がっている。最近では深海の油田開発が原油生産の増加分の3割を占めているため、規制強化によって世界の原油生産能力が2015年までに1日あたり90万バレル程度低下する可能性があるという。将来の供給減少を見越して、市場で買いが進めば、原油価格の上昇をもたらすと分析している。
 ただ、ギリシャの財政危機に端を発する金融不安で世界経済が停滞すれば、60ドル前後まで低下する可能性もある、と指摘している。
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90~60ドルの幅の予測ってのは、はたして予測と呼んでいいのか?
サッカー日本代表のワールドカップでの成績予測で、本大会ベスト4~アジア予選落ち、なんて予想を出したら、次からその評論家に仕事はないだろ。違うか?
この予測を出した日本エネルギー経済研究所ってのがどんな組織なのかと思って調べてみたら、なるほど、ずいぶんとぬるい組織みたいだってわかった。
まあ典型的な天下り財団ってことだ。
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財団法人日本エネルギー経済研究所理事長 
内藤 正久(ないとう まさひさ
1938年(昭和13年)2月20日 -72歳 )。元通商産業省産業政策局長。
1993年(平成5年)12月:通産省退官。
1994年(平成6年)9月:三和銀行常勤顧問。
1997年(平成9年)1月:伊藤忠商事株式会社顧問。
1997年(平成9年)7月:伊藤忠商事株式会社代表取締役専務。
1998年(平成10年)4月:伊藤忠商事株式会社代表取締役副社長。
2000年(平成12年)4月:伊藤忠商事株式会社取締役副会長。
2001年(平成13年)6月:明治製菓株式会社取締役。
2003年(平成15年)6月:横河電機株式会社取締役。
2003年(平成15年)6月:財団法人日本エネルギー経済研究所理事長。
2006年(平成18年)6月:エスペック株式会社取締役。
2006年(平成18年)6月:日本工営株式会社取締役。
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ここに就職するのはさぞ大変なんだろうと想像される。
給与や、福利厚生も、日本トップクラスの待遇なんだろう。
研究員には、お受験ママがよだれをたらして身もだえするような、非の打ち所のない、日本でも最高の学歴の持ち主ばかりがそろっているはずだ。
その連中が出した予測がコレ。
原油価格が今年後半までに60ドル以下とか、100ドル超えをする可能性はほとんどない。
あるとしたら、それはパニックが起きているということだ。気象にたとえれば、天変地異が起きているような状況だ。
つまり原油価格の予測で、60~90ドルっていうのは天気予報で「明日は、晴れまたは曇り、もしくは雨の日が多いでしょう」と言っているようなもので、こんなののどこが予測なんだっつう話だ。
こんな財団法人は、さっさとお取りつぶしにしてしまうべきだ。
それもしないで消費税増税とはほざいてんじゃねえぞ!

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