2010年7月31日土曜日

今さらながらTwitterについて学んでみた。

Twitter(ツイッター)について、今さらながらだがちょこっと調べてみた。
ざっくり概要をまとめると、
『アラシが発生しにくい、ショートメール志向の掲示板ソートシステム』
ということのようだ。

●アラシが発生しにくい。
一般的な掲示板(BBS)は、誰かが設置した共有の大きな掲示板に、みんなが書き込んでみんなが閲覧するというシステムだ。この方式の問題点として、悪質な参加者による「アラシ」があった。
対してTwitterでは、「共有される掲示板」というのがない。掲示板は、IDごとに専用のものが設置される。そしてこの専用掲示板へ書き込めるのは、その掲示板を設定したIDのみなのだ。これで「アラシ」は発生しなくなる(多重人格や統合失調症でもない限り)。
この専用掲示板は、基本的に公開されている。つまり、「見る」ことは誰でもOKなのだ。だがそこに書き込むことはできない。
しかしこのままでは、コメント不可に設定された従来のブログとなんら変わらない。
Twitterの工夫は、この問題の解消方法の斬新さにある。

●ソートシステム。
Twitterでは、別のIDを指定することによって、その指定されたID専用の掲示板から、コメント(Tweet:ツイートという)を引用してくれる。その際、時系列に沿って自分のTweetの間へ割り込ませるという形式をとる。こうすることで、私たちが日常交わしている「会話」を擬似的に再現しようとしているのだ。独居房へ収監された囚人が、反響してくる声を頼りに通路へ向かって話しているような状況を思い浮かべることができるだろうか。Twitterで作り出されている疑似コミュニケーション(TL:タイムラインという)は、いわばそれにとてもよく似ている。

●「Twitter=独り言を言っている人」とは見事なネーミングだ。
IT系の記事ではTweetを「つぶやき」と訳しているのが多いようだが、ふつうは「独り言」と訳すのが一般的だ。つまりTwitterとは「独り言を言っている人、ひとりごちている人」を意味している。
「会話」とは読んで字のごとく「会って話すこと」だ。
対してTwitterでは、「会わない」。ニコニコ動画や実況BBSで流れるコメント群のように、その発言ひとつひとつは孤立しているのに、タイミングを合わせることによって「それを読む側から見ると、会話しているように見える」ように構成している。

●ソート範囲の指定の仕方

・基本
指定(フォローという)したID掲示板での発言(Tweet)を引っぱってきてソート。
向こうへは、こちらが指定(フォロー)したことと、こちらの発言(Tweet)が知らされる。
「わたしの独り言をあなたへ届けます」

・基本その2
お互いに指定(フォロー)し合っている状態。お互いの独り言が、互いに聞こえ合っている。
これだと、かなり会話状態に近くなる。
ただし、実際に自分の掲示板に記録されているのはお互いに自分の発言のみであって、それをTwitter側で並べ替え組み直して、会話がかみ合っているかのように見えている。もしかすると相手はトーキングドール(お話し人形:自動応答システム)かも。

・@宛先ID 自分の独り言
まず宛先ID先へ届く。それプラス、宛先IDをフォローしている別の誰かと、あと自分のIDをフォローしている誰かに届く。
同じ教室内で誰かが誰かへ話している話しが、教室内のみんなに聞こえてるイメージか。

・自分の独り言 RT @引用元ID 引用した独り言
RTはリツートの略。まず引用したID先へ、どの独り言を引用したのかと、それに対して自分がどんな独り言を言ったのかが届く。
さらに、自分のIDをフォローしている誰かの掲示板へも、引用した発言、引用先ID、自分の独り言、が届く。
「私の友だちの○○がこう言っててさああ、で、私はこう思ったわけ」とみんなに聞こえるようにひとりごちている状態か。

・d 宛先ID 自分の独り言
「d」はダイレクトのD。
自分の独り言が、それ単独で相手先に届く。掲示板へはソート挿入されない。
こっそりメモを手渡すイメージか。

●はぶ
・プロテクト(非公開設定)
これを設定をすると、基本的には公開されている自分の独り言を、特定のID以外には読めないようにできる。
要するに、お友達(フォローしている、されているID)だけに聞こえるように独り言をいう状態。
・ブロック
愛知にだけは、もといあいつにだけは絶対教えない。お前らも教えるなよ、設定。

●自分がハブられているかを調べる方法

相手のHomeを開いたのにTweet(独り言)を見ることが出来ない場合、あなたはプロテクトされている。

各Tweetの、約***前(表示設定で英語にしているのならabout *** ago)の部分をクリック。
http://twitter.com/相手のID/status/数字 というページが開く。
ここで、画面上部に
"このツイートを見ることを許可されていないため、見ることができません。"
("Sorry, you are not authorized to see this status.")
と表示されてTweetが見えなかったら、あなたはブロックされている。

これで自分がどれだけ嫌われているのかを自覚できる。

●なぜ流行っている(らしい)のか。
独り言であることにつきる。
他人の独り言を非難する人はいない。つまり、独り言である限りにおいて、攻撃される可能性は極めて低いのだ。
でも、自分の存在はリスペクト(そこに確かに存在していると認識されること)して欲しい。透明な存在にはなりたくないけど、いじめられたくはないという、まさに「ポストいじめ世代」にピッタリのツールがTwitterなのだろうと思う。

本来、独り言には何の責任も生じない。
駅のホームで、柱に向かってブツブツと「革命起こしてやる。世界中のパンダの目の模様を、メガネみたいにつなげてやる」とひとりごちている人がいたからと言って、誰も取り合おうとはしないだろう。
だが同じ発言を世界に向けて発進したらどうなるか。
パンダのマークでお馴染みのWWF(世界自然保護基金)から抗議が来るかもしれないし、中国政府から暗殺者を送られるかもしれない。

このようにTwitterは独り言のように見えても、実際には独り言などでは済まなくて、様々なトラブルとなっている事件も多い。当然、発言への責任を問われることにもなる。

こうした面から考えて、Twitterやって喜んでるような政治家は駄目なんじゃないかな。

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