2010年7月28日水曜日

ブラジルの新監督

ドンガ監督がクビになり、ブラジル代表の監督が変わった。
第一候補はMuricy Ramalho(ムルシィ・ラマーリョ)監督54歳だということは、半ば公のこととなっていた。
でも、現在監督をしているフルミネンセが、2012年までの契約であることを盾に、ブラジル監督就任を認めなかったらしい。







その代わりに白羽の矢が立ったのがMano Menezes(マノ・メネゼス)監督48歳だった。
彼はドンガと同じくブラジル南部の出身で、テクニックよりもフィジカルを信奉するブラジリアンであることは確かだが、それでもドンガよりはかなりましだ。生真面目な性格(もちろんブラジル基準でだが)で、選手たちからも愛されている。
マノは、U-20、U-23(つまりロンドンオリンピックを狙う代表チーム)も指揮することになるだろう。
そうなると彼に求められるハードルは、そうとうに高いものとなるはずだ。ドンガによって失ったブラジルサッカーへの威信を再構築する役割と、同時に世界一という称号を奪還する役割だ。

就任初戦となる国際親善試合(8/10 対アメリカ)の代表メンバー24人を発表した。
2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会代表からの継続組はFWロビーニョ(サントス)ら4人にとどまり、MFカカ(レアル・マドリード)、FWルイスファビアーノ(セビリア)らは外れた。俺からすれば、まあ当然というところだ。特にルイスファビアーノのセンスの感じられないシュートメイキングは、見ていてほんとうにカチンと来る。
GK
ビクトル(グレミオ)
レナン(アバイ)
ジェフェルソン(ボタフォゴ)
DF
D・アウベス(バルセロナ)
ラファエウ(マンチェスター・ユナイテッド)
A・サントス(フェネルバフチェ)
マルセロ(レアル・マドリー)
D・ルイス(ベンフィカ)
エンリケ(ラシン・サンタンデール)
レベウ(アトレティコ・ミネイロ)
T・シウバ(ミラン)
MF
サンドロ(インテルナシオナウ)
ラミレス(ベンフィカ)
ルーカス(リヴァプール)
ジュシエウ(コリンチャンス)
ガンソ(サントス)
エデルソン(リヨン)
エルナネス(サンパウロ)
C・エドゥアルド(ホッフェンハイム)
FW
ロビーニョ(サントス)
D・タルデッリ(アトレティコ・ミネイロ)
パト(ミラン)
アンドレ(サントス)
ネイマール(サントス)
守備をヨーロッパ組で固め、攻撃はサントス組で行くというこの構成は、ブラジル国内でも喝采をもって受け入れられたことだろう。ガンソ、ネイマール、パトを同時に起用することはないだろうが、それでももしもこの3人が同じピッチ上に揃ったとしたら、その時にしか生まれない何かを見せてくれるかもしれないと期待してしまう。
ブラジルサッカーは今混迷のまっただ中にある。
だがこの新しいブラジル代表には、大いに期待できそうだ。

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