2010年7月12日月曜日

ワールドカップとチャンピオンズリーグ

昔から何度となく交わされてきた論争が、はたして代表チームとクラブチームではどちらの方が強いのか、である。
例えば今シーズンでいうと、ワールドカップベスト4のスペイン代表、オランダ代表、ドイツ代表、ウルグアイ代表と、UEFAチャンピオンズリーグベスト4のインテル、バイエルン、バルセロナ、リヨンが闘った場合、最も強いのはどこかという話題だ。

総当たりのリーグ戦にするか、さらにホーム&アウェーにするか、あるいはトーナメント形式にするか、という問題は置いておいても、そもそも選抜チームと選抜される側のチームが同じ大会で競うことはフェアなのか、という問題が大前提として横たわっている。
つまり、メンバーが重複するスペイン代表とバルセロナが、ベストメンバー同士で対戦することは現実的に不可能ではないか、ということだ。これは他のチームにも当てはまる。要するに設問の前提がフェアではないのだ。
身近な大会で思考実験してみれば明快な話だ。
国体の県選抜チームが、高校選手権の県予選に出場することはあり得ない。日本代表が、Jリーグや天皇杯に参加することもあり得ない。他のシェフの美味しい料理をピックアップして集め、「はい、これが最高の料理です」と料理コンテストに参加したら、即失格になるのと同じ理屈だ。こうしてみれば、悩むまでもない話なのだ。

設問として成立していない問題で答えを出そうとしても、そもそも正解が出るわけないのだから、いくら考えても決着するわけがないのだ。

【結論】
選抜チームと、選抜される側のチームを比較すること自体が無理。

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