2010年9月12日日曜日

2010年9月12日(日)観戦メモ

2010年 平成22年
9月12日 日曜日

埼玉県 サッカー少年団大会 北足立郡北部予選

北本市 中丸スポーツ広場
天候 晴れ 横風少々



北本石戸(黄青) × 尾山台ファイターズ(エンジ・グレー)

2-1で石戸の勝利。
尾山台の女子選手が、昨日とは見違えるほどがんばってた。
二人とも負けん気が強い。
センターバックの5番の女子などは、体もガンガン当てていてとても良かった。
見直した。


鴻巣大芦(黄青) × ユベントス(白)

5-0でユベントスの勝利。
ユベントス8番のボランチがとても効いていた。大芦は攻撃の芽を、彼にほとんど潰されてしまって、リズムをつかめないまま点差が開いてしまった。
大芦は元気もあり、動きも良かった。おかげで試合自体は点差ほどだれたものにはならずに済んだ。


北本石戸(黄青) × 北本東(白)

開始2分で北本東のゴールキーパーが、嫌な形で負傷をしたときはドキリとしたが、大事にはいたらず非常によかった。楽しいはずのサッカーで、ああいうパターン(相手選手の足下へセービングへ入ったとき、右足をひねったまま体重がかかってしまったように見えた。一瞬腓骨(ひこつ)骨折を疑ったが、打撲だったようだ)のケガは怖い。
3-0で北本東の勝利。
昨日、石戸にいたはずの、サラサラサウスポーがいなかった。
攻撃の中心を失ってしまった石戸は、せっかくボールを奪っても、それをシュートまで持っていくことができずに苦しんだという試合だった。


尾山台ファイターズ(エンジ・グレー) × 鴻巣大芦(黄青)

3-1で尾山台ファイターズの勝利。
尾山台サイドバックの8番女子が、とてもきれいにプレースキックを蹴ることができるので感心した。
尾山台のディフェンスは、5番と8番の女子選手ふたりで支えられているのだと、認識を改めた。昨日はなんであんなに遠慮がちだったのだろう?
尾山台の中盤でキャプテンマークを腕に巻く10番は、ボールを持ったときの姿勢が非常にすばらしい。これからレベルアップして、相手からのプレッシャーが強くなってスペースがなくなったとしても、あの姿勢を保ってボールをキープできるようになれたらたいしたものだ。体格が良くなって筋力のつく、中学年代にぐんと伸びる可能性を秘めている。大いに期待したい。
大芦の方は、残念ながら、昨日と同様、2試合目となったこの試合では、はじめから体が重そうだった。
試合開始前は笑顔も見え、かけ声(チャント)でも元気いっぱいなのに、試合が始まるとお互いに文句やグチばかりというのはいかがなものか。疲れてくると不平不満が口をつくのが人間ではあるが、せっかく楽しいサッカーをしているのに、それも、あと数ヶ月で引退、この仲間と一緒にプレーできる時間もあまり残されていないというのに、それではもったいないではないか。


北本東(白) × ユベントス(エンジ)

4-0でユベントスの勝利。
北本東はユベントス対策を練ってきたらしく、DFラインを思いっきり上げ、その裏はゴールキーパーが前に出てスペースをつぶすようなポジショニングをとっていた。同じ戦術は、確か上尾市本部長杯で上尾東が対ユベントス戦のときにやっていたように記憶している(上尾東はこれが功を奏し、1-0でユベントスを破った)。
実際この試合でも、この戦術は機能し、ユベントスからオフサイドを何本も取っていた。
ところがこの試合でユベントスは、本来中盤の選手である6番を左サイドバックに置くフォーメーションをとってきた。北本東の作戦を見越してのことなのか、最初からその予定だったのかは不明だが、こちらの作戦もうまくいったようだった。
片翼だったサイドからの崩しが、これで両翼から可能となったからだ。
右からも左からも崩される北本東のディフェンスラインはずるずると押し下げられ(サイドを突破されると、DFの最終ラインがそこまで下がらざるを得ず、結果としてボールを奪えたとしても、そこからビルドアップする途中で再度ボールを奪われたときに、オフサイドをとれなくなるから。特にキック力のない小学生でこの状態になると、相手の攻撃が延々と続くような状態になりがち)、ついに前半19分に先制されてしまった。
後半に入ると4分、5分と連続得点され、北本東の子の足は止まってしまった。残念ながら、この試合は力負けだったかもしれない。



【私が選ぶベストプレーヤー】

昨日今日と見て、この選手は見違えるほど成長したな、と思わされた選手がいた。
それはユベントスでボランチをしていた8番の選手だ。みんなからは「コウキー」「コウキー」と呼ばれていたので、たぶん「こうき」という名前なのだろう。

彼はファイターだ。ボールも敵も怖がらない。恐れない。彼は闘う。
攻撃参加も自制的でありつつ、しかし積極的だ。コーチングや味方を鼓舞する声もよく通る。

本家ユベントスで世界最高のボランチと評された、元ブラジル代表のエメルソン・フェレイラを彷彿とさせるプレーを見せていた。
2010FIFAワールドカップでいうと、ドイツのシュバインシュタイガーかスペインのプジョルかというくらい、すばらしい出来だった。

リーダーシップもあり、卑怯な行為も男らしくない態度も見せない彼の姿勢は、スポーツマンとしてすばらしい。まさに往年のスーパースター、野球殿堂入りの名大リーガー「スタン・ザ・マン(スタン・ミュージアル@セントルイス・カージナルス)」。私は今後、彼のことを「コウキ・ザ・マン」と心の中で呼ぶことにした。




【備考】

ユベントスはベンチワークも向上していた。
複数いるコーチが互いに補完し合い、ひとりが攻撃陣を指示しているときは、他のコーチが同時に守備陣を修正していた。
コーチングに用いる語彙や口調、言い方も、思春期に入りかけている男子の心理状態を考え、プライドをくすぐりながらも締めるところは締める、縁の下の働きにもちゃんと目を配って、それを褒めてあげる。結果としてうまくいったプレーであっても、悪い判断やミスについては、しっかり指摘していた。
こういうベンチワークのできているチームは、全国でもあまりない。
わたしが以前見かけた関西の有名強豪チームのコーチなどは、自分の感情そのまま、まさにパワハラといった調子で、試合開始から終了まで、ベンチでふんぞり返ってわめいていた。最後には、子供の人格さえ否定するような「罵倒」と「嘲笑」で個人攻撃をしたあげく、見せしめのような交代をさせていた。
関西ではああいう言葉遣いや接し方もふつうなのかもしれないが、わたしは否定的な印象しか持てなかった。
実績はすばらしいのだろうが、少年サッカーの指導者としてああいう大人は、認めてはいけない人間だと私は確信している。

審判のレベルも、良くなっていた。
案外この地区全体の審判レベルは、悪くないのかも知れない。
もしかして問題があるのは、地区中央大会決勝準決勝レベルで笛を吹く審判だけなのかな?

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