2010年9月3日金曜日

対策を講じるほど惨劇は大きくなる

『歴史は「べき乗則」で動く』

〈数理を愉しむ〉シリーズ
種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学

著者 マーク・ブキャナン(Mark Buchanan)
1961年オハイオ州生まれ。サイエンスライター。

訳者 水谷 淳

発行 2009年8月25日

早川書房

840円


目次

第1章 なぜ世界は予期せぬ大激変に見舞われるのか

第2章 地震には「前兆」も「周期」もない

第3章 地震と規模と頻度の驚くべき関係──べき乗則の発見

第4章 べき乗則は自然界にあまねく宿る

第5章 最初の地滑りが運命の分かれ道──地震と臨界状態

第6章 世界は見た目よりも単純で、細部は重要ではない

第7章 防火対策を講じるほど山火事は大きくなる

第8章 大量絶滅は特別な出来事ではない

第9章 臨界状態へと自己組織化する生物ネットワーク

第10章 なぜ金融市場は暴落するのか──人間社会もべき乗則に従う

第11章 では、個人の自由意志はどうなるのか

第12章 科学は地続きに「進歩」するのではない

第13章 「学説ネットワークの雪崩」としての科学革命

第14章 「クレオパトラの鼻」が歴史を変えるのか

第15章 歴史物理学の可能性



サッカーにおいて鉄壁なはずの守備が崩壊する瞬間も、間違いなくべき乗則に沿っている、と思う。

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