2010年6月14日月曜日

各地で波乱、埼玉は順当

昨日あった第34回全日本少年サッカー大会埼玉県大会準決勝、決勝では、順当な試合結果が見られたようだ。
私は埼玉県以外の全少予選を見に行っていたので、埼玉スタジアムでの様子は伝聞でしかわからないが、内容、結果ともに予想通りのものだったらしい。
今回の予選を見渡して、もっとも優勝に値するチームは大宮アルディージャジュニアだった。
草大会や、練習試合では大宮アルディージャや新座片山に勝つチームはいくつかあるが、公式戦で勝てるチームは、埼玉県内には見当たらなかった。
特に大宮アルディージャの今大会にかける意気込みは、並々ならぬものがあった。
何か心に期しているものがあるのではないかと思われる。

昨日は各地でも全日本少年サッカー大会の県予選が行われていた。
神奈川予選では、マリノス傘下の2チームが敗退、フロンターレも敗退、ベルマーレも敗退、フロンターレを破ったリトルジャンボも敗退してしまった。
東京予選ではヴェルディが消えた。

この流れは、育成の面からすると非常によい方向へ進んでいる証である。
大昔、高校サッカーで特定の高校が連続優勝したり、特定の地域をサッカーどころなどと呼ぶ奇妙な現象があった頃、日本サッカー界に「まともな育成」は存在しなかった。たまたま「コネと政治力」の強い指導者が「才能・センス」ではなく「経験値」の高い子供を独占し、それが結果を生んでいただけのことだったのに、そのことを誰も不思議には思わなかったのだ。まるでパワースポットか、霊能力者をあがめるアホアホ人のように、ただ、「あそこは名門だから」とか「サッカー王国○○にはかなわないよ」などと納得していた。まさにアホアホ人そのものだ。

埼玉予選でも、他の各地の予選でも、常に波乱が起こるようになったのは指導者と子供たちのレベルが底上げされたからに他ならない。
むしろ、有名チームには多くの「そこそこ使える」子供たちが集まってしまうために、一人でなんでも出来るような選手は育ちにくいようにさえなっていて、そういう面では有名チームではないチームの方に、将来性を感じさせるタレントがぽつぽつと見られた程、各チームのレベルはアップしていた。

埼玉県代表として、全日本少年サッカー大会へ出場するのは大宮アルディージャジュニアしかないだろうというのが第34回全日本少年サッカー大会埼玉県大会の感想だが、大宮アルディージャジュニアの選手たちは、今年の埼玉県少年サッカーを代表する選手たちでは、“まったく”ないというのが非常に面白い。
スカイティングと育成はこれほど難しい。
もしも大宮アルディージャジュニアが、本気で、選手としてもチームとしても、県内トップのチームを作ろうとするなら、練習場の隣に寮を作って、それこそ全県下から常に選手を補充し、見込み違いだった選手の首を即切るくらいの、責任と覚悟を持ってやらないとじり貧だろう。どう考えても、負担なく練習場に通える範囲の子供の中に、毎年毎年それなりの才能とセンスを持った子がいる確率なんて低いんだから。
っつうか、埼玉県内にだって数年にひとり出るかでないかくらいだけどさ。っつうか、まだ一人目も誕生してないか。

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