2010年6月22日火曜日

少年サッカーでもゆとり教育

日本サッカー協会のサイトへ行き、「大会・試合」というタブを開けたら、

「育成年代のゲーム環境に関するガイドライン」
http://www.jfa.or.jp/match/guideline/index.html

というリンクがあって、またそこへ飛ぶと、いろんな意味で面白いことが多弁に書かれていた。

【抜粋】
8人制も11人制も同じサッカーです。「11人制でなければサッカーではない」という考え方から脱却する時期に来ています。
一人ひとりがボールにさわる回数、直接プレーに関わる回数を増やすことが、スキルの向上に重要です。また、全員が常に全ての攻守に積極的に関わり、さらに日本の課題であるゴール前の攻防のプレーを高めるため、その意味でも、ゴール前の攻防が数多く出る8対8を推奨します。(データ参照)
ゲームを1人で審判することによって、フェアプレー精神を育むことを狙いとします。1人の審判がすべてを見て判断することはできないというのがこの制度の前提です。互いの了解で判定しゲームを進めていく、というのがスポーツの原点です。

そのページ右の「競技規則」というリンクを開くと、

「8人制サッカールールと審判法」
http://www.jfa.or.jp/match/rules/eight/index.html

というJavaのサイトが開いて、8人制についてこれまたいろんな意味で“ゴテイネイ”に教えてくれました。昨年の9月に置かれたページのようなので、もうご覧になられた方も多いとは思いますが、まだの方はぜひ一度目を通していただきたいくらいの“オモシロサ”です。

結論としては、日本サッカー協会は「少年サッカーでそんなにマジになんなって」って考えみたいです。
少年サッカーと少年サッカー選手の最大の敵は、サッカーには興味ないのに、わが子の中に眠っているサッカーの“才能”と“可能性”を盲信しているバカ親だと思っていたのですが、どうも「財団法人 日本サッカー協会」の中にもいるみたいです。
数年後、ボールタッチが多い8人制で育った子供たちに対して「ボールを大切にしなくなった(保管って意味じゃないですよ)」とかって協会が批判したら笑えないです。もしもそんなことになったら、テーブルをおかずでいっぱいにしておいて、食べ物の有り難みが薄れたとか、食べ残しが多くなったとかいうのと同じですからね。

最後に、私がこの8人制ルールで最も危惧するのは、思わぬ大けが、それも一生の後遺症になるような負傷のリスクが格段に高くなることです。
人間の心の中には、たった一人の例外を除いて(彼は人間ではなかったという説もありますが)かならず悪魔が隠れています。そして子供は、まだその悪魔をコントロールする術(すべ)を知りません。さらに怖いことをつけ加えると、民族的になのか、文化的になのか、伝統的になのか、暴力的なラフプレーをよしとする、いやもっと率直に言えば、空手の打撃のようなタックルを推奨し、褒め、高く評価するような指導者だって存在するのです。
球際で競りあった中での狙ったひじ打ちによる眼底骨折や眼球破裂、あるいは後方からの感情的なタックルによる小野伸二選手のような負傷、もしわが子かこんなことの被害者にでもなったら、わたしはサッカー協会を訴えます。審判が一人になったから、よく見えなかった、じゃあ済まされません。フェアプレーの精神を育てる? 警察がいなければ犯罪は起きない理論ですか? 乱暴者と嘘つきが得をする無法地帯になるんじゃないですかね? ピッチサイドからの野次に、子供たちは耐えられますかね? 大事な決勝戦でのPKで、自ら手を挙げたDFを、チームメイトはどう思うんでしょうかね? そしてもし、似た場面で相手チームは手を挙げなかったとしたら、子供たちにコーチは何て言うんですか? 「あの子は嘘つきだ」とでも言うんですか?

いやもうやめましょう。
きっとすばらしい選手が育つはずなんですから。
バカは私であって、賢いのは「財団法人 日本サッカー協会」の幹部様たちなのですから。
そうですよね? ですよね~? ね?

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