2010年6月30日水曜日

ゴールの改良を含む、ご辛抱思案、もとい誤審防止案

ドイツ×イングランド戦での誤審を生んだ第一の原因が審判のポジショニングにあることは言うまでもない。
だが第二の原因である、ゴールポスト&バーの形状について語られている記事を目にしたことはない。

安全上の理由によって、断面が真円型のゴール枠が誕生した。
激突したときに、従来の正方形タイプよりも衝撃が分散されるのでより安全であるという。
その一方で、ボールの当たる角度によっては強い逆回転がかかってしまい、今回のような「一度ゴールインしたボールが跳ね返って戻ってくる」という現象を生むようになってしまった。野球のバッティングにおける「チップ」みたいなことになるわけだ。

もしも今回のゴール枠が断面四角タイプであったなら、ボールは角ではじかれるか、ゴールインしてそのまま奥へとはねていっていただろう。

私はゴールの枠の断面形状は、従来のように四角タイプへと戻すべきだろうと思う。
ピッチのラインが平面で構成されている以上、その一部であるゴール枠も平面で構成されるべきだと思うからだ。
安全上の問題については、表面を柔らかな樹脂などでコーティングすることでの解決をはかるべきだ。
マリノスタウンでの少年サッカー用ゴールには、青いマットが巻かれていたが、あれではゴールの面積が狭くなるので、ゴール自体の材質を変えた方がより望ましい。

ビデオ判定の導入に関しては、まだその必要はないというのが私の結論だ。
サッカーという競技のゲーム進行は、テニスや相撲などとは異なり、途切れることのない波のようなものとなる。
原理的には、ただの一度も途切れることなく試合が完了することだってありうるような競技ルールとなっている。そこが、競技が短く切れることが前提となっている他競技とは決定的に違うのだ。

関連はないのかも知れないが、テニスというプロスポーツでは、機械判定を取り入れたのとタイミングを同じくして、大会の盛り上がりも低迷していった。コナーズやマッケンローが猛抗議するようなシーンは見られなくなり、「ピー」という機械音が単調に続くじじばば臭い地味な競技となってしまった。
大相撲でも、
「取り直しといたします!」
キタ━―━―━―(゚∀゚)━―━―━―!!
というのがほとんどなくなり、
「行司軍配は○○でしたが、××の足が先に──」
ばかりとなって、盛り上がりの要素がひとつなくなってしまった。

もし変更するのなら、機械化ではなく、審判の数を増やす方向で検討するべきだろう。
ゴール横の補助審判を置くとかいうんじゃなくて、シンプルに線審を4人体制にすればいい。そもそも現代のはやいサッカーで、線審が2人というのが間違いの元なのだから。

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